出版社内容情報
「登山に必要な栄養」をエネルギー切れを起こさずに摂るための食事内容とアイデアを、生理学面を通して紹介した、初めての本です。
本書は、2012年4月に出版した「バテない体をつくる登山エクササイズ」(誠文堂新光社)の食事編になります。
登山では、「バテ」ないために、しっかり「食事」をとることが大事です。
とはいえ、山で摂る食事は、平地で摂る食事とはだいぶ異なります。
水や食料はもちろん、調理器具や燃料まですべて自分で背負い、冷蔵庫だってありません。
そんな環境下で、あれも食べたいこれも食べたいと手当たり次第に持っていけば、荷物が重くなりバテてしまいます。
食べる前に食料が腐ってしまうことだってあるでしょう。
つまり、制限のあるなかで、いかにエネルギー切れを起こさず、安全に、おいしいものを食べるかが「バテない体」につながるのです。
本書では、「山ではなぜお腹が空くのか」という疑問から「登山に必要な栄養」について学ぶところから始まります。
そのうえで、星の数ほどある食品のなかから「登山食」にふさわしい食べものを厳選。
さらに、山で簡単につくれる「おいしい登山食」のレシピや携行・保存のテクニックまで、登山に役立つコツとアイデアを多数紹介しています。
また、古来より食されている伝統食にも着目しています。
ハイテク食品がめざましく進化する一方で、日本人の舌になじんだ味、冷蔵庫が普及しなかった時代の保存術から登山に応用できる技を取り上げています。
食の好みは人それぞれ。山だからおいしく食べることをあきらめる必要はありません。
本書をきっかけに、あなたにとっての究極の「登山食」を見つけてみてください。
【著者紹介】
1945年、福井県勝山市生まれ。福井大学を経て東京教育大学大学院体育学研究科修士課程修了。1972年、高知大学に赴任し、2004年3月まで同大学教育学部教授として体育学、スポーツ科学を担当。福井大学山岳部OB、福井クライマースクラブOB、高知県勤労者山岳連盟会長を務めた後、現在は土佐アルパインクラブ会員。中学時代から白山南西面の山野を徘徊して登山の魅力に目覚める。
目次
1 山ではなぜお腹が減るのか?
2 バテない登山食
3 運ぶ・つくる・片づける
4 おいしい登山食レシピ付
5 山の恵みをいただく
6 食糧計画を立てて山へ
著者等紹介
大森義彦[オオモリヨシヒコ]
福井県勝山市出身。東京教育大学大学院体育学研究科修士課程修了。長らく高知大学で体育学・スポーツ科学を担当。福井大学山岳部、福井クライマースクラブ、土佐アルパインクラブで活動し、現在は高知勤労者山岳会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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