出版社内容情報
2014年の国際棋戦決勝戦・準決勝戦を収録。世界最高峰の戦いから、最新の布石・定石・戦い方のトレンドを知ることができます。
2014年は若手棋士が躍進し、ベテラン勢と正面衝突した年となりました。中でも中国棋士の躍進は目覚ましく、柁嘉熹、金志錫といったニュースターが誕生しました。一方、日本勢の巻き返しもあり、グロービス杯U-20戦では一力遼と余正麒の日本代表二人が決勝戦を争いました。古力と李セドルの十番碁も注目を浴びました。勝者8400万円(敗者340万円)という破格の賞金で争われた真剣勝負は、世界中の囲碁ファンの視線を釘付けにしました。これらの世界戦の決勝戦・準決勝戦・注目局を詳細に解説。以前にも増してスピード重視が進んだ世界レベルの考え方を、余すところなくお伝えします。
【著者紹介】
囲碁編集部:月刊誌『囲碁』の編集スタッフ。読者の囲碁を強くするために、いろいろな形で囲碁の面白さを伝えていきます。
目次
第1部 世界選手権戦(第19回三星火災杯世界囲碁マスターズ;第18回LG杯世界棋王戦)
第2部 国際棋戦(第26回テレビ囲碁アジア選手権戦;第15回農心辛ラーメン杯世界最強戦;第1回グロービス杯世界囲碁U‐20;第1回おかげ杯国際新鋭対抗戦;第2回利民杯世界星鋭最強戦;第5回穹窿山兵聖杯世界女子選手権;第4回黄龍士双登杯世界女子囲碁団体選手権;第3回天台山葛玄緑茶杯世界女子団体戦)
第3部 Mlily夢百合杯―古力・李世〓(どる)十番碁第4部 日中韓碁界の動向
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
44
ヘボの癖に生意気だが、私が江戸時代の碁をよく並べるのは流れの美しさを感じるからだ。本書は現代の碁。近年の世界戦では、「相手がすぐに仕掛けてこない」又は「仕掛けてきても同価値の手を他に打てる」と判断すれば手を抜くケースが多い。従って盤上は一触即発の爆弾だらけになる。序盤からいきなり戦いが始まる事も珍しくないのだ。碁を闘争の場と考える中韓の棋士にとって、それが自然な打ち方なのだろう。日本の伝統的な碁とは違うけれど、手談(碁)の面白さはそういう中にもあるといえばある。これも碁の一つの在り方と割り切って愉しもう。2016/08/02
Book Lover Mr.Garakuta
1
世界で戦われた囲碁の棋譜2018/07/16