出版社内容情報
高齢者の方が福祉施設や家庭で楽しみながら作れる、簡単で見栄えのするクラフト作品60点。季節感あふれる実用的な作品を紹介。
本書で紹介するクラフトは、12カ月の行事、記念日、季語などを題材にしたもので、いずれも高齢者の方々には親しみやすい、懐かしいモチーフやテーマばかりです。さらにフェルトで作る12カ月の花も紹介しています。四季折々に季節を感じながら作って楽しめるクラフト60点です。作品はどれも、家に持ち帰って飾って楽しめるものや、実際に使えるクラフトです。作った方が達成感を感じられ、生きがいにもつながる作品を集めました。
作品作りは、制作過程を通して手の機能を最大限生かしながら頭を使うことで、高齢者にとっては、楽しみながら脳のトレーニングや介護予防にもなります。
また、作っていく過程の楽しみや完成後の満足感を通して高齢者の心にもさまざまな変化をもたらし、脳を活性化し心を豊かにしてくれます。
本書は、高齢者のデイサービス施設などにおいて、レクリエーションや作品づくりを指導する職員の方々をはじめ、自宅でご自身でやってみたい方、あるいはご家族のために、手作りクラフトのアイデアを提供します。
作り方は誰にでも分かるように丁寧に解説し、必要に応じて型紙も掲載します。
作品の中には、作り方が簡単な物のほか、少し手間がかかる物もありますが、職員の方やご家族の手助けのもと、バリエーションも工夫してみてください。
材料は費用をできるだけおさえ材料は費用をできるだけおさえ(1点当たり300円以内)、入手が容易な素材を使っています。
低価格でさまざまな素材や簡単なグッズを提供する店や手作りクラフト材料店、ネット販売でも購入できますし、本書で紹介する作品を参考に、材料は身近にあるものなどを利用してもよいでしょう。
ひとつの作品作りにかかる時間は、作品の種類、作る方の身体能力や、施設などの場合はスタッフの人数によっても異なります。周りの方が作業する方の状況に合わせて下準備を行うなど、作品作りの支援を行うことで高齢者に手作りクラフトの楽しさを味わってもらえます。
【著者紹介】
佐々木 隆志:静岡県立大学短大社会福祉学科教授。高齢者の終末ケア、福祉マンパワー対策などを研究。著書に『サクセスフルエイジングのための福祉』(勁草書房)ほか。
目次
第1章 1月・2月・3月(1月・正月 紙の卵ケースで作る獅子舞;1月・正月 額縁を使った祝い飾り ほか)
第2章 4月・5月・6月(4月・春の味覚 たけのこの印鑑入れ;4月・春の味覚 フェルトのペンホルダー ほか)
第3章 7月・8月・9月(7月・七夕 笹舟の皿;7月・七夕 天の川のキャンドル ほか)
第4章 10月・11月・12月(10月・紅葉 ネット刺繍のコースター;10月・紅葉 ストール留め付きブローチ ほか)
第5章 花の香り箱(1月・水仙;2月 梅 ほか)
著者等紹介
佐々木隆志[ササキタカシ]
1957年北海道雄武町生まれ。1980年東北福祉大学社会福祉学部社会福祉学科卒業。社会福祉研究のため英国留学(1980年10月~1981年9月、“Castle Priory College”および“Wakes Hall residential Centre”にて学ぶ)。1982年東北福祉大学、研究生。1985年東北福祉大学大学院社会福祉学専攻修士課程修了。青森中央短期大学幼児教育学科専任講師。1994年弘前学院短期大学生活福祉学科専任講師を経て、助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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