出版社内容情報
現在、主流にあるデジタルカメラを使用した天体写真の分野で必要な天体望遠鏡の基礎知識と使い方などをやさしく解説する。
惑星や星雲・星団のクローズアップなどの撮影においては、天体望遠鏡が必要不可欠です。最近では、デジタルカメラを使った天体写真が主流であり、そのために必要となる天体望遠鏡の機能についてもいろいろ進化しています。本書では、まず天体写真の撮影できる天体望遠鏡の基礎知識から解説し、セッティング方法、。撮影テクニックと続きます。また、デジタルカメラはCMOSやCCDを受光素子としていますが、フィルムとは異なるサイズのものも多数あるため、天体望遠鏡と、撮影できる単体のマッチングなども解説します。
第一章 天体写真が撮れる天体望遠鏡とは
第二章 天体望遠鏡の基礎知識
第三章 デジタルカメラと天体望遠鏡の接続
第四章 各天体の撮影方法
他
【著者紹介】
千葉大学工学部(応用物理学教室)卒業。雑誌 天文ガイドを中心にアマチュア向けの天体望遠鏡や天体写真の啓蒙記事に努める。
目次
第1章 天体撮影に使用する望遠鏡とカメラの概要(天体望遠鏡とデジタルカメラで撮影する天体の予備知識;天体撮影に使用するカメラの概要;天体撮影に使用する天体望遠鏡の概要)
第2章 撮影用としての望遠鏡の光学性能(波動光学的にみた天体望遠鏡の光学性能;幾何光学的にみた光線の集まりのばらつき―収差;許容ボケ直径;実際の望遠鏡の収差)
第3章 天体望遠鏡の鏡筒の構造(セルと光軸調整装置;接眼部;鏡筒)
第4章 天体望遠鏡の架台の構造と使い方(天体望遠鏡架台の役割;経緯台の仕組み;赤道儀の仕組み;オートガイダー;赤道儀の構造の概要と主要な機械要素)
第5章 天体撮影のシステム例(天体を撮影するシステムの構築にあたって;広角写真レンズとポータブル赤道儀による撮影システム例;天体望遠鏡による長時間露出撮影用のシステム例;動画撮影用カメラを使った高倍率撮影用のシステム例)