出版社内容情報
CDよりもLPのほうが,音楽を心地よく聴けると感じる人が増えている今日,ジャズ名盤の音の良さの秘密に迫る.
1982年に音楽CDが発売され,その直後からLPレコード市場は急速に縮小して行ったが,音楽ファンの間ではLPが賞用され,ジャケットの大きさやライナーの読みやすさからも,根強い人気を保ってきた.
そしてこの数年,有名アーティストがCDと同時にLPもリリースし,LPの人気が徐々に高まって,生産枚数も飛躍的に増大している.
CDを聴き馴れた音楽ファンが,初めてLPレコードに触れたとき,その音の質感の違いに驚くことであろう.その理由は一体何か,本書はその疑問に答えてくれるであろう.
本書はハードウエアの解説書ではなく,LPそのものの魅力を味わうための内容で,ジャズの著名レーベルの名盤にさまざまなヴァージョン違いがあること,プレスを重ねるたびに音質が変わっていくこと,レーベルの再編で名盤がそれまでと異なる会社から発売されていること,ジャケットの移り変わりなどを詳しく解説する.
ジャズのレコードコレクター必見の内容.
【著者紹介】
山口 克巳:デザイナー,音楽プロデューサー,レコードコレクター.『MJ無線と実験』にLPレコード関連記事を執筆中.『LPレコード再発見』,『LPレコード新発見』,『LPレコードに潜む謎』を上梓
内容説明
ジャズLPの「凄さ」!!そのすべてを再生するための基礎知識。『オリジナル盤』と『ファーストプレス盤』、どこがどう違う?新しい機器が、新しい名盤を生み出す―カッティングが変ると、音も違ってくる。なぜ?『ブルーノート』が「ハードバップ」にかけた熱い想い。ジャズを「米の文化遺産」として捉えた『リヴァーサイド』の心意気。『コンテンポラリー』は、なぜ古くならない?
目次
モダンジャズの名盤とジャズ喫茶
LPって、どんなもの?
「オリジナル盤」と「ファーストプレス盤」
「モノーラル盤」と「ステレオ盤」
ブルーノート・レーベルの推移
カフェ・ボヘミアのジャズ・メッセンジャーズ
録音の変遷とレコード
もうひとつの録音の変遷
レコードのいろいろ
リヴァーサイド・レーベルの変遷〔ほか〕
著者等紹介
山口克巳[ヤマグチカツミ]
1964年東京教育大学芸術学科卒。「アヴァンデザイン」「集合den」などのデザイン会社を創立し、単行本から、雑誌・週刊誌などの立ち上げアート・ディレクター。教科書、百科事典、国語辞典などの仕事のかたわら「ドイツ・シャルプラッテン」のジャケットデザインや、「アメリカン・ミュージック」レーベルなどのレコード制作にも携わる。桑沢デザイン研究所、日本エディタースクールの講師なども歴任。米ニューオーリンズ市名誉市民(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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