内容説明
禅の作法や修行には、むだに見えるものが少なくない。じれったいほど何ごとも徹底して行う。だが、それは「人間はこう動けば必ずこうなっていく」という法則に貫かれているのだ。だから愚直で地味に見えても、少しずつ、そして確実に自分を変えることができるのである。同じようなことが、仕事にも人生にもいえないだろうか。禅が集約した智慧で自分を「心の強者」に育ててほしい。
目次
1章 人生に「むだ」は一つもない
2章 「心を落ち着ける」ということ
3章 のんびり「短所」に慣れていこう
4章 いい「間」ができると人間ができる
5章 仕事の「綱渡り」から降りなさい
6章 「大きな知恵」をゆっくり育てよ
著者等紹介
藤原東演[フジワラトウエン]
1944年静岡市生まれ。静岡市宝泰寺住職。臨済宗妙心寺派教学部長。サールナートホール館長。京都大学法学部を卒業後、京都の東福寺で修行。花園大学非常勤講師、臨済宗青年僧の会会長などを歴任したほか、静岡青年会議所文化開発室長、高校英語教師などをつとめた。中国シルクロードやインドの仏跡巡拝、テレビ説法などでも活躍。深く幅広い実体験をふまえた生き方論にファンが多い。主著に『心とからだの禅道場』『仏教の教えがよくわかる本』『人生「不器用」に生きるのがいい』などがある
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