内容説明
鎌倉幕府の滅亡から南北両朝の講和成立までの56年間、抗争と叛乱のやまぬ南北朝時代ほど複雑な時代はない。後醍醐帝の南朝と足利尊氏の北朝の、いずれが正しい皇統か?梟公家こと北畠親房は、後醍醐天皇を吉野山に迎え南朝をたてると、『神皇正統記』を著して南朝の正統性を訴える。本書は、南朝の政治的指導者親房を通して南北朝の動乱を描く。
鎌倉幕府の滅亡から南北両朝の講和成立までの56年間、抗争と叛乱のやまぬ南北朝時代ほど複雑な時代はない。後醍醐帝の南朝と足利尊氏の北朝の、いずれが正しい皇統か?梟公家こと北畠親房は、後醍醐天皇を吉野山に迎え南朝をたてると、『神皇正統記』を著して南朝の正統性を訴える。本書は、南朝の政治的指導者親房を通して南北朝の動乱を描く。