内容説明
日本列島にいつから人が住むようになったのか、また、そのころの人びとがどのような生活をしていたのかについては、くわしいことはわかっていません。ただ、縄文時代より前に、土器をもたない、石器を使い、狩猟・採集の生活をいとなんでいた人びとがいたことはたしかです。本書では、日本列島に人が住みはじめ、やがて、大和朝廷という、一つの国家にまとまっていくまでの時代をあつかっています。これまでは、縄文時代というと、未開で遅れていたというのが一般的な理解でした。ところが、最近の発掘調査によって、ずいぶん進んでいたことが明らかになってきました。最新の研究成果にもとづいて、当時の人びとの生活ぶりを紹介します。また、ムラからクニができていく過程、とりわけ、邪馬台国の女王・卑弥呼のことなど興味深いテーマをわかりやすく解説しています。
目次
第1章 日本列島にやってきた人びと
第2章 縄文時代の暮らし
第3章 米づくりの始まり
第4章 邪馬台国の卑弥呼
第5章 大和朝廷と古墳
第6章 仏教と聖徳太子
第7章 大化の改新から壬申の乱へ
著者等紹介
小和田哲男[オワダテツオ]
静岡大学教育学部教授
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