出版社内容情報
◇ 解 説 ◇
およそ人の集まる場所での,日常の些細ではあるがパブリックな社会行動である「集まり」に焦点をあて,その構造と集団や社会に変形する過程を,シンボリック相互作用論および現象学的社会学の視点より考察する。
◇ 目 次 ◇
第Ⅰ部 序論
第1章 問題の所在
第2章 基本的概念
第Ⅱ部 焦点の定まらない相互作用
第3章 関与
第4章 関与配分に関する規則
第5章 関与対象に関する規則
第Ⅲ部 焦点の定まった相互作用
第6章 対面的なかかわり
第7章 知り合いどうしのかかわり
第8章 知り合いでない者どうしのかかわり
第Ⅳ部 接近可能なかかわり
第9章 コミュニケーションの境界
第10章 相互関与に関する規則
第11章 封じ込められていないかかわり
第Ⅴ部 解釈
第12章 状況における適切な行為の構造と機能
第13章 きびしい規制とゆるやかな規制
第14章 状況における不適切な行為の徴候とその意味
第15章 結論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kakari
2
行動観察の解釈として使えそう2023/11/21
ゆうき
1
公共の場、他者との相互行為をどのように個人が行うかを分析した一冊。他者との相互行為においてその場にふさわしい行為をすることが求められる。その行為の基準は社会的に形成された常識でありそれから逸脱すると場に相応しくない者としてのスティグマを押される。他者との相互行為によって個人の振る舞いが決定されていく経緯は社会的文脈によって形成されていく。2013/12/22
ナタデココ
0
電車通勤にあたり、儀礼的無関心について興味を持って。そんな軽い動機で読むには相当ヘビィな本だった(そもそも僕他人に興味ないもんな)。社会学にさしたる関心がない状態で読み進めるのは正直しんどいが、例を都度出してくれるのが優しいと思った。新聞や雑誌の役割がスマホに置き換わっているものの、やってることは大して変わらないんだなあ。図書館。2023/02/18