目次
第１部 自由の危機（現代における自由の危機；ある男性の事例；自由の力動的な性質；自由のパラドックス；人間の運命について；運命と死）
第２部 自由を求める誤った道（新ナルシシズム；愛のないセックスもひとつの自由なのでしょうか）
第３部 自由の特質（休止の意義；自由のめまい；病気と健康の中の自由と運命）
第４部 自由の実り（生命の再生；絶望と喜び）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
抹茶ケーキ
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実存主義的心理療法で有名なメイが人間観について書いた本。苦悩こそが人間が自らの実存（筆者自身が実存って言葉を使ってなかったけど）に気づく契機なのだから、苦悩を隠したりごまかしたりするのではなく、それと向き合い乗り越えていかなければならない。苦悩という運命はこのように確かに存在するが、人間にはそれを乗り越える自由もある。心理療法家はそれを助けるために存在する。色々引用したりしてたけど、結局のこういうことに落ち着くんじゃないだろうかと思った。2016/09/05
