出版社内容情報
仕事だけでなく人生に踏み込む新たなキャリアカウンセリング。理論と具体的な方法を多数掲載。多様な働き方が増えている現代に必読職業選択やキャリア開発の支援を主な目的としているキャリアカウンセリングだが、仕事と個人の生活が切っても切り離せないものである以上、問題解決のためには、「キャリア」という枠にとらわれず、広い視野をもち、クライエントのパーソナルな部分にも積極的に関わることが重要である。その具体的な方法と、どのようなスタンスで関わったらよいのかを提示している。理論にとどまらず、具体的な方法が多数紹介されており、すぐに実践につながる一冊である。
日本の読者へ
まえがき
第1章 カウンセリングのプロセスと構造
1 変化のダイナミクス
2 キャリアクラフト
3 カウンセリングの慣例を考える
4 カウンセリング関係を構築する
5 「Being」とDoing
6 気遣いの雰囲気を作り出す
7 共通の立脚点を見つける
8 カウンセリング関係を交渉する
9 一緒に決めたカウンセリングのゴール
10 クライエントの抵抗に対処する
11 振りかぶる必要性
12 コミュニケーションスキル――伝統的で比喩的なもの
13 本章のまとめ
第2章 問題の定義
1 問題を述べ,期待を調整する
2 カウンセリングで扱う問題を明らかにする
3 比喩を使って問題を定義する
4 事例分析
5 本章のまとめ
第3章 問題解決の方法1――系統的なセルフ・アセスメント
1 情報による探索
2 文脈に基づいた面接
3 可能性を強調する質問戦略
4 二次的な質問
5 包括的なキャリア探索
6 興味関心の詳細な探索
7 課題分析
8 職場の魅力
9 キャリアアンカー
10 拡張版インテリジェント・キャリアアプローチ
11 カードソート
12 幼少期について
13 本章のまとめ
第4章 問題解決の方法2――ダイナミック・セルフアセスメント
1 マインドマッピング
2 テクノロジーの使用
3 二つか三つの椅子による「分裂」の解決
4 複眼的観点
5 企業家の視点を適用する
6 比喩と象徴
7 ゲームを通しての学び
8 物語を語る
9 書くことと詩
10 投影的な方法
11 本章のまとめ
第5章 問題解決の方法3――つながる,決定する,準備する
1 労働市場の情報
2 サポートと情報とのつながりネットワークを作る
3 重要な他者をカウンセリングに巻き込む
4 意思決定方略
5 パラドキシカルな解決
6 行動リハーサル方略
7 事前の学習アセスメント――対話
8 履歴書と推薦状のコーチング
9 本章のまとめ
第6章 終結の方法
1 カウンセリングプロセスを要約する
2 喪失と不確実な感情を認める
3 行動計画を発展させる
4 自己の方向づけ
5 終結の儀式
6 本章のまとめ
第7章 カウンセリング能力を高める
1 コンピテンシー(能力)の一般的なモデル
2 内省的な瞬間
3 共感の三つの要素
4 カウンセリングモデルの実践への適用
5 録音・ビデオの振り返り
6 スーパーバイザーの直接的なフィードバック
7 比喩的なケースの概念化
8 本章のまとめ
付録
監訳者あとがき
文献
ノーマン・アムンドソン[アムンドソン,ノーマン]
著・文・その他
高橋 美保[タカハシ ミホ]
監修
石津 和子[イシヅ カズコ]
翻訳
著者等紹介
高橋美保[タカハシミホ]
1999年慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程修了。2008年東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース博士課程修了。現在、東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース教授
石津和子[イシズカズコ]
2009年東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻臨床心理学コース博士課程単位取得退学。現在、駒沢女子大学人間総合学群心理学類准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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