内容説明
プロ・カウンセラーが身につけている「深くて、的確で、クライアントの気づきにつながる」高質の傾聴を体得できる「5ステップ式トレーニング」を紹介!(大学院の授業で実施中)。カウンセリングの三つのアプローチと諸理論、カウンセリング学習の方法をわかりやすく伝授する。
目次
2 カウンセリングの三つのアプローチと理論(カウンセリングの三つのアプローチ;カウンセリングの主な理論を大まかに知ろう)
3 「ほんものの傾聴」を学ぶ(カウンセリング最強の技法は「ほんものの傾聴」である;傾聴についての、よくある疑問、質問;ほんものの傾聴を学ぼう!傾聴の5ステップ式トレーニング)
4 カウンセリングの学び方(カウンセリングの実際を知ろう―ロジャーズのカウンセリング場面;カウンセリングをどう学ぶか;体験談 カウンセリングを学んで、私はこう変わった)
著者等紹介
諸富祥彦[モロトミヨシヒコ]
1963年福岡県、北九州市に生まれる。1992年筑波大学大学院博士課程修了。1995年千葉大学教育学部助教授。現在、明治大学文学部教授(教育学博士)。日本トランスパーソナル学会会長。日本カウンセリング学会常任理事。日本産業カウンセリング学会理事。日本教育カウンセリング学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒頭巾ちゃん
30
カンセリングの流派を明示し、様々なアプローチのカウンセリングがあることを教えてくれます。例えば、NLPは認知行動療法と人間性心理学の間です。実際のカウンセリングワークの仕方を数例提示しています。さらに、例題と回答もあります。基本の傾聴ができていないカウンセラーが多いと危惧しています。確かに私も話を聞かないカウンセラーやコーチに遭遇したことがあります。解決するための小手先のテクニックを使い、その人に深みがないのです。カウンセラーは本気で生きて、深みを持つ人でないといけません。筆者の想いが伝わります。2013/11/14
黒頭巾ちゃん
29
依頼があるので再読。ロジャーズの逐語六はとっても参考になります(*^_^*)あんな表現ができるなんて、驚きです。書籍の内容は、カウンセリングワークが中心です。ワークは学校で、100時間以上したものと同じような内容でした。さらに、勉強するためのお勧め本の掲載があり、図書館で借りようと思います。2014/02/17
あこ
12
質の高い傾聴とはどのようなものか、その本質と実際を具体的に学ぶことができる本。体験ワークショップにも参加したくなった。「現実逃避」も、一つの「あるがまま」の形という一文。なるほど…そうだよね。2014/06/27
モッタ
10
★★★★☆ カウンセラーの最大の武器は、傾聴。ほんものの傾聴をしることにより、適切なカウンセリングをおこなう術を教えてくれる本。2012/05/26
Moeko Matsuda
7
ずいぶん時間がかかってしまったが、本来ならばもっとささっと読み終わる内容だった。カウンセリングの実際、本物の傾聴、に特化した内容。しかし、やはりカウンセリングは、それぞれの「流派」の主義主張が多分に入り込むため、合わない人にはとことん合わないかもしれない。個人的には、これは自分には厳しいなぁと感じる考え方が結構あった。特に、トランスパーソナル心理学については、どうしても素直に受け入れられない自分がいる…。しかし、一つの「流派」の入門書として読むには、決して悪くない一冊だと思う。2020/10/26