目次
第1章 抑圧と抛棄―現実性と現実界
第2章 知覚の曖昧な対象―想像界
第3章 能記の優位―象微界
第4章 欲望の曖昧な対象―男根
第5章 結び―欠如とその運命
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
48
ラカン入門書。彼が取り入れたソシュール言語哲学の側面に焦点を当てている。『現実界・象徴界・想像界』が実によく理解できた。ラカンがフロイトの無意識をソシュール言語理論で置き換えたと言われているが、個人的にいまいち理解できてない状態で、今回そういうことかと目から鱗だった。こういう明快な解説(難しい箇所もあるが)はラカン関係の本で初めて読んだような気がする。入手が難しいが入門書として実におすすめ。2016/12/19
まめ
2
去勢、欠如に関して理解が深まった。 よくわからないまま置いて行かれるラカン解説本が多い中で、じっくり丁寧に理論を書いているため、とてもわかり易かった。 おすすめ2013/03/12
POWER
0
ラカン勉強5冊目。◆RSI三範域の違いや、「言語は他者である」の意味が、分かりやすい。動物は「ふりのふり」をできない、という話など面白かった。ただ、最後の「エディプス-去勢コンプレックス」の節になると、理解/納得できない部分もあった。2015/02/05
hal_7
0
良心的。2012/05/24