内容説明
開業医から大学に赴任して十年余、精神分析学を講じてきた著者が、精神分析学体系と実践的課題の間に著した論考をまとめあげたテキスト。言語的治療という特質を生かして、主にエディプス理論を本質とするフロイディアンの観点を漂い、理論を紹介し、症例を検討する。この参加しながらの人間理解によってたぐりよせられた対象関係の糸は、さまざまな図柄と間柄を織り成し、学派をこえて臨床現場にそのまま生かされる視野の広がりと思考運動を提供するはずである。
目次
1 理論―とくに対象関係論
2 フロイトから学ぶ
3 無意識の言葉
4 さまざまな臨床問題
5 言語的治療の実際
6 文化、倫理、研究
著者等紹介
北山修[キタヤマオサム]
1946年、淡路島に生まれる。1972年、京都府立医科大学卒業。札幌医科大学内科研修生を経て、ロンドンのモーズレイ病院およびロンドン大学精神医学研究所で卒後研修。帰国後、北山医院(現南青山心理相談室)院長。1991年より九州大学教育学部カウンセリング講座助教授、1994年同教授。2000年より九州大学大学院人間環境学研究院教授、2001年より同大学院医学研究院教授を兼任。国際精神分析協会正会員、日本精神分析学会会員、日本語臨床研究会事務局長。専門は精神分析学
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