出版社内容情報
『社会の未来』(1919)はナチス台頭前夜、ロシア革命直後、時代に抗して語られた貴重な講演録である。現代人の真の生活要求に応えるあらたな社会関係を志向する試み。現代ベーシック・インカム論の源流たる社会思想を今日的視点から読み解く。
内容説明
「社会有機体三分節化」思想の射程。ベーシック・インカム構想の源流とその今日的意味。シュタイナー1919年の講演『社会の未来』をテキストに現代に通じる社会問題の本質的課題を探る。
目次
『社会の未来』を読む(精神の問題としての社会論;経済生活―労働の価値;法生活―社会感覚の共有;精神生活―自由と個と沈潜精神と法と経済の調和に向けて;国民生活と国際生活)
社会の生命化とベーシック・インカム
著者等紹介
高橋巖[タカハシイワオ]
東京、代々木に生まれる。慶應義塾大学文学部大学院修了後、ドイツに留学。ミュンヘンでドイツ・ロマン派美学を学ぶなか、シュタイナー思想に出会う。1973年まで慶應義塾大学で教鞭をとる(美学・西洋美術史を担当)。1985年、日本人智学協会を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
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