内容説明
カウンセリングや心理臨床が社会の注目を集める今日、カウンセラーや心理臨床家のあり方、その教育・訓練の仕方は、今までと同じでよいのだろうか。また、専門的な知識や技術は、心理テストや心理療法だけで十分なのか。本書は、従来の本ではあまり扱われなかった重要な問題をくわしく解説し、21世紀に向けて、プロフェッショナルとしてのカウンセラー・心理臨床家のあり方を提言する。日本のカウンセリング・心理臨床の世界に新風を吹き込む注目の書。
目次
第1章 あなたにとってカウンセリングとは
第2章 実習を増やせば十分か―カウンセラー教育の要点は何か
第3章 必殺仕事人―コンサルタントとしてのカウンセラー
第4章 事が起こるまえにできることは何か―予防の大切さと難しさ
第5章 カウンセラーのための広告講座―プログラムの開発と評価
第6章 すべきこと、すべきでないこと―カウンセラーの職業倫理
第7章 カウンセラーとクライエント―越えてはならない「一線」
第8章 大学では教えてくれないこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たらこ
1
アカデミズムからプロフェッショナル・サービスとしてのカウンセリングへ。カウンセラー教育、コンサルテーション、予防、倫理といった、いわゆる「心理療法」以外にも考えなくてはならないことについて、触れられている。『臨床心理学ブックガイド』7冊目。2013/01/07
ゆう@公認心理師
0
研究室の中、大学の中のカウンセリングではなく、「社会の中のカウンセリング」「社会の一員としてのカウンセラー」という発想の必要性を著者は語っています。アカデミズム中心のカウンセリングではなく、プロフェッショナル・サービスとしてのカウンセリングへの方向転換が必要と。全く同意見です。2019/02/16
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