非行・犯罪心理臨床におけるグループの活用―治療教育の実践

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  • サイズ A5判/ページ数 268p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784414400830
  • NDC分類 368.7
  • Cコード C3011

出版社内容情報

子どもと成人を対象とした矯正プログラム実践の歴史と実施する際の心得をまとめる。矯正教育に携わる専門職のための実践の指南書

児童自立支援施設や少年院、刑務所において矯正教育の第一線を歩んできた著者が、矯正教育の歴史的・理論的展開を振り返るとともに、これまで行ってきたグループの実践を概括する。さらに官民協働(PFI)刑務所のひとつである島根あさひ社会復帰促進センターで治療教育システムを立ち上げた貴重な経験をまとめた矯正教育に携わる人のための必読書。

第1章 非行・犯罪への教育プログラム介入を支える理論と実践の展開
 第1節 初期の非行・犯罪原因論から改善更生主義へ
 第2節 効果評価研究――矯正無効論から矯正有効論へ、そして何が効果的か
 第3節 科学的根拠に基づくプログラム
 第4節 現在の日本の状況と本書の立場――統合的犯罪離脱理論に基づいて

第2章 自己と関係性の発達と非行・犯罪――育つためのグループとは?
 第1節 感情と認知、自己と対人関係の発達からみた非行
 第2節 衝動・欲求統制と非行・犯罪行動
 第3節 育つためのグループとは?

第3章 決意の段階から機能回復の段階まで――子どもと少年の場合
 第1節 非行・犯罪をやめようという決意が生じるとき
 第2節 治療教育プログラムの実際

第4章 児童自立支援施設での少女を対象とした治療教育プログラム
 第1節 男子グループと女子グループは異なるか
 第2節 女子グループの実際
 第3節 非行のある少年少女の教育グループをリードするコツ

第5章 刑務所内での治療教育グループの実践
 第1節 刑務所と受刑者に関する基礎知識
 第2節 矯正施設内におけるグループ教育プログラムの歴史的展開
 第3節 心理士・福祉士として刑務所で働くということ――刑務所で勤務する民間心理士の感想から
 第4節 官民協働刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」における治療教育プログラム

第6章 決意から機能回復、そして社会再参加へ――刑務所内治療共同体の試み
 第1節 ノルウェーの刑務所を見て考えたこと
 第2節 治療(回復)共同体とは
 第3節 回復共同体の実践

第7章 社会再参加――普通の暮らしへ
 第1節 保護者支援――犯罪とその衝撃に巻き込まれる家族
 第2節 当事者グループ
 第3節 社会再参加から普通の暮らしへの移行を支援するネットワーク作り
 第4節 おわりにかえて

【著者紹介】
大阪大学大学院人間科学研究科教授、臨床心理士

内容説明

「非行少年、犯罪者がよくなるはずがない」そんなふうに思っていませんか?そんなことはありません。彼らも変わるのです。それにはグループによる働きかけがベストです。でも、ただグループで集まったからといって魔法のように変わるわけではもちろんありません。彼らが成長し、変わっていくことをサポートするグループを作り、運営するにはどうすればよいのか。本書では最新の研究と現場での実践にのっとり、そのコツと仕組みを明かしていきます。

目次

那1章 非行・犯罪への教育プログラム介入を支える理論と実践の展開
第2章 自己と関係性の発達と非行・犯罪―育つためのグループとは?
第3章 決意の段階から機能回復の段階まで―子どもと少年の場合
第4章 児童自立支援施設での少女を対象とした治療教育プログラム
第5章 刑務所内での治療教育グループの実践
第6章 決意から機能回復、そして社会再参加へ―刑務所内治療共同体の試み
第7章 社会再参加―普通の暮らしへ

著者等紹介

藤岡淳子[フジオカジュンコ]
1979年上智大学文学部卒業。1981年上智大学大学院博士前期課程修了。同年法務省矯正局、在職中に南イリノイ大学大学院修士課程修了、その後府中刑務所首席矯正処遇官、宇都宮少年鑑別所首席専門官、多摩少年院教育調査官等を経て、大阪大学大学院人間科学研究科教授、臨床心理士、博士(人間科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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