内容説明
長年にわたるエンカウンターグループの体験を通して培ってきたグループ促進法(ファシリテーション)の実際を満を持して集大成し、グループアプローチを学ぶ学生からすでに現場で活躍している心理臨床家まで、広く関心をもつ人々に提供する入門書。エンカウンターグループはもちろんのこと、グループカウンセリングやグループセラピー、サポートグループなどの「グループ」を、「個人」を援助するためにどのように活用しうるのか。グループプロセスとグループダイナミックスを手がかりにして、ファシリテーションの腕をあげるためのノウハウを惜しげもなく開示する。
目次
グループアプローチとの出会い
第1部 グループアプローチと最近の動向(グループアプローチ―エンカウンターグループに焦点をあてて;最近の動向)
第2部 ファシリテーターの特徴と難しさ(ファシリテーターの特徴―リーダーシップの分散・自己表明・グループプロセスの形成;ファシリテーターの問題点;ファシリテーターとしての成長)
第3部 ファシリテーションの実際(私が私になるためのプロセス―ラホイヤプログラム体験のグループ事例;私のファシリテーションの視点―「つなぎ」に着目した既知集団のグループ事例;エクササイズの活用とプロセス促進―体験学習としてのグループアプローチ;孤立した母親への支援―不登校児をもつ母親へのグループアプローチ)
第4部 グループ体験の促進に向けて(ファシリテーターのための8原則―グループ体験を促進するための留意点)