出版社内容情報
効果的な治療ためのノウハウを結集した専門家向けの実践の書。面接のスタンスや、会話例を事例をとおして紹介する汎用性の高い一冊。
目次
序章 認知行動療法概説
1章 大うつ病性障害
2章 気分変調性障害
3章 複雑な気分障害
4章 パニック障害
5章 強迫性障害
6章 社会不安障害・対人恐怖
7章 摂食障害
8章 境界性パーソナリティ障害
著者等紹介
伊藤絵美[イトウエミ]
1996年慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、洗足ストレスコーピング・サポートオフィス所長、博士(社会学)、臨床心理士。専門は認知行動療法、ストレス心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じーにあす
29
伊藤絵美さん2冊目。様々な精神疾患をCBT(認知行動療法)を用いて治療した事例を紹介している。治療者側の視点を知りたかったというのと、どうやって患者側が回復していくのかに興味があったので、あえて専門的な本書を手に取った。大変参考になったし、こうやって考えればいいのかと思える部分が多々あった。特に不快な状況や反応を回避するのではなくそのままにしておく「曝露」は自分に必要なのだと感じた。問題解決法の中には自分がやっていた事と近いものがあった。自分でもアセスメント・シートを使って自分と向き合っていこうと思う。2022/07/15
そら
4
またまたまた再読。やっぱり好き。いつかこんなふうになりらい。2012/05/05
そら
3
またまたまた再読。読むたびいいなあと感じる。2020/05/02
つなぐ
2
事例の中でCBTの具体的方法を説明してるので、認知行動療法にそんなに詳しくない心理職以外の援助者でも読みやすいし面白いと思う。メタ認知的な介入や実行方法を具体的に決めたりと行動療法的な介入が上手く組み合わせられていて、同じ用紙とかツールを使って分析をしているのに、柔軟に適用できるんだって事がよく学べる。新しいスキーマについては、カードに書いてもらって何度も見てもらう工夫があったりというところも良かった。2016/07/17
あきかん
2
セラピストを読者と想定した臨床心理士によるもの。現実の臨床の場でどう活用していくかということが丁寧に解説されてあると思う。筆者の人間性がにじみ出ている。主として1-2章のうつの事例と外在化するためのツールの活用の仕方を読みたかったのだけど、第6-7章の社会不安障害、摂食障害がとても興味深かった。2013/08/11