出版社内容情報
◇ 解 説 ◇
S-HTPとは、「家と木と人を入れて1枚の絵を描く」描画テストである。
著者は、1981年と1997~99年に計788名の小学生を対象としてS-HTPを実施した。本書は、その統計的な分析結果を示すとともに、子どもの絵182枚を掲載して、この20年間における変化を詳細に示した。その結果は予想以上に深刻であり、背景にある子育て環境のさまざまな問題をも浮かび上がらせた。この子どもたちの心の危機に、臨床心理士、カウンセラー、教師、親たちはどのように対応してゆけばよいのか――。子どもの教育に関わるすべての人びとの必読の書。
◇ 目 次 ◇
1 統計でみる子どもの心の危機
1 S-HTPにおける小学生の描画の変化――1981年と97~99年の比較
2 子どもの描画発達の停滞
3 非現実的な描写――テレビ、ビデオ、ゲームの影響
4 描画内容の量的増加と質的低下
2 絵でみる子どもの心の危機
5 学級崩壊の背景にある問題――子どもたちの描画から見えてくるもの
6 閉じられた学級のなかでの担任の影響
7 早期教育や受験による影響
3 背景にある子育て環境の問題
8 子どもの描画変化にみる危機的な子育て環境
付録 小学校教諭から見た子どもの心の情況
◇ 著 者 ◇
みさわなおこ|明治大学教授
内容説明
S‐HTPとは、「家と木と人を入れて1枚の絵を描く」描画テストである。著者は、1981年と1997~99年に計788名の小学生を対象としてS‐HTPを実施した。本書は、その統計的な分析結果を示すとともに、子どもの絵182枚を掲載して、この20年間における変化を詳細に示した。その結果は予想以上に深刻であり、背景にある子育て環境のさまざまな問題をも浮かび上がらせた。この子どもたちの心の危機に、臨床心理士、カウンセラー、教師、親たちはどのように対応してゆけばよいのか―。子どもの教育に関わるすべての人びとの必読の書。
目次
第1部 統計でみる子どもの心の危機(S‐HTPにおける小学生の描画の変化―1981年と97~99年の比較;子どもの描画発達の停滞;非現実的な描写―テレビ、ビデオ、ゲームの影響;描画内容の量的増加と質的低下)
第2部 絵でみる子どもの心の危機(学級崩壊の背景にある問題―子どもたちの描画から見えてくるもの;閉じられた学級のなかでの担任の影響;早期教育や受験による影響)
第3部 背景にある子育て環境の問題(子どもの描画変化にみる危機的な子育て環境)
付録 小学校教諭から見た子どもの心の情況―山崎隆夫先生との対談
著者等紹介
三沢直子[ミサワナオコ]
旧姓、三上。1951年生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了、文学博士。これまで精神病院、神経科クリニック、企業の付属病院などで心理療法や心理検査を行う一方、母親を対象とした相談室や講座を担当するなどの子育て支援活動を行ってきた。また現在は、予防的な活動として、子どもや家族の問題に関わっている人びとの研修・コンサルテーション、および地域のネットワーク作りに取り組んでいる。2002年4月より、明治大学文学部心理社会学科教授
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感想・レビュー
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- 和書
- 塚原卜伝 徳間文庫