講談社選書メチエ le livre
Savoir & Faire 木

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  • サイズ A5変判/ページ数 394p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065237052
  • NDC分類 657.04
  • Cコード C0370

出版社内容情報

本書は、エルメス財団が推進するプロジェクト「スキル・アカデミー」の一環として企画された書籍シリーズ「Savoir & Faire」をベースに日本語版オリジナルのコンテンツを加えて構成しています。身近にある素材から「木」を選び、「木とは何か」を多角的に捉える意欲的な取組です。
職人技には、身体性と精神性があります。単純な技術を超える真の「わざ」を「スキル」と呼びたいと思います。フランスでは職人やデザイナー、エンジニアたちが専門分野を超えて、天然素材にまつわる知識や技術を共有するための試みとして、スキル・アカデミーが開催され、好評を博しています。本書『Savoir & Faire 木』は、フランス語版から精選した記事を翻訳・収録し、日本人の方 11 名にご寄稿をいただきました。
知っているようで知らない「木」の深い世界に触れれば、木を扱う時に、見る時に、今までとはちがった感覚を覚えることでしょう。

【le livreとは】
フランス語で「本」を意味する《livre》に定冠詞《le》をつけた「ル・リーヴル」は、講談社選書メチエの中に新たに設けられた特装版シリーズです。従来の選書メチエの枠を超える形式やテーマを試みたり、物質としての本の可能性を探ったりします。今あらためて「本というもの」を問い直すために――。


【目次】
日本語版に寄せて オリヴィエ・フルニエ 
ものづくりの知恵とわざ ユーグ・ジャケ
木はリゾームである、そして非有機性のほうへ 宇野邦一

I 木と出会う
木材を知り、見分け、名付ける ポール・コルビノー+ニコラ・マッキオーニ
日本人にとっての木 有岡利幸
中世における木 ひとつの文化史ミシェル・パストゥロー
ひと 内藤礼

II 木と生きる
日本の木造建築の歴史と特質 藤森照信
デザイン、工芸、そして工業における素材の技術的発展 レイモン・ギドー
木工家具とDIYスキルの可能性 石巻工房
パリ工芸博物館所蔵品の道具についての考察 エリック・デュボワ
木と仏像 藪内佐斗司
森は目である。その目には視線が刻まれている ジュゼッペ・ペノーネ

III 木と感じる
「木」と食の文化 小泉武夫
日常の木の器 仁城義勝/仁城逸景
わずかな素材できわめて優美な物を作るという、いともシンプルな発想 エルワン・ブルレック
香る木 ジャン=クロード・エレナ
木と熙 山本昌男

内容説明

手わざとものづくりの16の試み。歴史、哲学、科学、芸術、現場の知…素材を探究する。

目次

1 木と出会う(木材を知り、見分け、名付ける;日本人にとっての木;中世における木 ひとつの文化史 ほか)
2 木と生きる(日本の木造建築の歴史と特質;デザイン、工芸、そして工業における素材の技術的発展;木工家具とDIYスキルの可能性 ほか)
3 木と感じる(「木」と食の道具;日常の木の器;わずかな素材できわめて優美な物を作るという、いともシンプルな発想 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobi

50
エルメスとは独立にメセナ活動をしているこの財団を初めて知った。その活動の成果の一つがこの本。デジタルの時代に「木」という題材を取り上げ、フランス側と日本側からの論文・インタビュー等計17編を交互に配すユニークな感性。大木の並ぶ参道を歩く気分。心は鎮まり気は冴え冴えとする。例えば100mを超える高さの葉まで水を押し上げるはたらきの凄さ、桂離宮とヴェルサイユ宮殿が建て始められたのが同時期と知り、東日本大震災後DIY拠点として立ち上げた石巻工房の心震える物語、「静かな佇まいの器」を作る職人の語る言葉の奥深さ…。2021/10/16

才谷

3
日本人と深く関わりのある「木」、長い歴史の中でどう我々が付き合ってきたのか。 エルメス財団編。2021/10/23

M_isa

2
生命力を感じる樹木。山を散策しながらそっと幹に手を当てると、"意志"のようなものさえ感じる気がする。この本の中で散りばめられた各視点のストーリーを読み進める中で、木々たちの放つ"神秘的な力"のようなものがどこからくるのか少し理解できたように思う。身近な存在であると同時に、特別な存在でもある木。昔も今も変わらぬものと、"当たり前"にとらえてしまうにはあまりにももったいない素材だと感じた。人々の暮らしに今もなお影響を及ぼしていることを再確認すると同時に、温もりある木を自身の生活の中にも取り入れていきたい。2021/10/10

takao

1
ふむ2024/10/13

YuYu

1
エルメス財団が編集し、16の木にまつわるエッセイが収録されている。フランスと日本の執筆者が歴史、哲学、科学、芸術など多様な視点から掘り下げれる木のポテンシャルに改めて感銘を受けた。2021/12/16

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