内容説明
現代心理学の二大巨頭フロイトとピアジェ、両者の独創的理論を進化的・発達的観点から読み直し統合の見取り図を示すスリリングな書。これまで欲望の理論と知識の理論の間には絶望的ともいえる裂け目があった。しかし本書で著者は、知識と欲望の込み入った相互作用を、人間の象徴形成のごく初期の段階から示すことによって、その裂け目を埋めていく。それは心理学の新しい鍵を握ると同時に、認識論上の難問に真正面から向き合うことに他ならない。
目次
第1章 象徴:フロイトとピアジェの出会うところ
第2章 象徴的世界の形成
第3章 無意識世界の形成
第4章 象徴を介して拘束されるリビドー
第5章 象徴:人間化への鍵
第6章 象徴、生物学、および論理的必然性
第7章 論理と欲望
著者等紹介
氏家洋子[ウジイエヨウコ]
1971年早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得。現在、埼玉学園大学人間学部教授
浦和かおる[ウラワカオル]
本名、氏家卓。1962年東京大学農学部卒業。現在、生化学翻訳業・フードアドバイザー
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