内容説明
本書は1870年頃から1930年頃までの約50年間の動物心理学の変遷を豊富な資料を駆使して興味深く記述している。本書は行動主義が全盛となる以前の心理学が、いかに現在の心理学の主要なテーマと密接に結びついているかを示すと同時に、学習理論上の重要な問題に歴史的な展望を与える好著である。
目次
第1章 心の進化
第2章 知能と本能
第3章 実験心理学と習慣
第4章 反射活動と神経系
第5章 条件反射 第6章 比較心理学と行動主義の始まり
第7章 類人猿、課題解決、目的
第8章 生まれと育ち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たかね@心理学
3
1870年頃から1930年頃までの動物心理学の歴史を研究者を追いつつ詳細に書かれている。進化論からスキナー手前まで。講義講演で幾度か聞いた内容があったこともあり短い期間で読了することができた。よく知られた内容を学ぶというよりも、その背景や逸話、細かい知識などを身につけることができる。スペンサー―ベインの原則、パブロフと道具的条件づけ、賢いハンスと無意識、ワトソンと育児の項は必見。読むと世界の見方が変わる。ぜひ頭に入れておきたい1冊。2015/02/09
noin
1
心理学をやっている人なら読んで絶対損はない。自分には読みやすい文章ではなかったけど、それを補って余りある情報量に圧倒される。学問史はいろいろな概念が生まれては取捨選択される過程がわかるので、系統だって覚えやすく個人的に好きだ。2013/12/08
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