出版社内容情報
「迷惑をかける」とは「お世話になる」ということ。仏教では「人は一人では生きていけない」と当たり前のようにとらえています。誰もが誰かの手を借りて、あるいは誰もが誰かを支えることで、共に生きています。「人間は迷惑をかけながらしか生きられない」。
そう思うと、周りのすべてに感謝できるのではないでしょうか。
一方、「人に迷惑だけはかけるな」と、日本人の心根に深く教え込まれている道徳観もあります。だけど、人は必ず衰えて、誰かに必ず迷惑をかけることになる。
「上手に甘える」「してもらう」心を持って生きたほうが、人間らしい。ラクである。
そして、自分も迷惑をかけるなら、他人から何か迷惑を被ったときに、受け入れることができる。枡野住職が説く、生き方指南書です。
【目次】
内容説明
頼ること、任せること、寄りかかることは自分の人生の大切な選択肢。ひとつの迷惑から、新しい縁がつながる。
目次
第一章 「迷惑」はあなたが思うほど悪くない~誰かに「助けてもらう」ことを自分に許す(迷惑をかけるとは「お世話になる」こと;では、誰の力も借りずに人は生きていけるのだろうか ほか)
第二章 「あなたに頼られる」のを待っている人がいる~ひとつの迷惑から、新しい縁がつながっていく(真面目な人ほど、他人に頼れない;心の「鎧」をはずしてみる ほか)
第三章 捉え方を変えると、すべてが幸せになる~物事を一方向から見て判断しないこと(言葉ひとつ変えるだけで、迷惑でなくなる;誰でもいいのではなく、「あなただから」頼むのです ほか)
第四章 一人でかかえこまない、心に鍵をかけない~「ごめんなさい」より「ありがとう」(人は頼られるのを待っている;あなたを必要としてくれる場所は、必ずある ほか)
著者等紹介
枡野俊明[マスノシュンミョウ]
1953年、神奈川県生まれ。僧侶であり庭園デザイナー、文筆家。曹洞宗徳雄山瑞雲院建功禅寺住職。多摩美術大学名誉教授。ブリティッシュコロンビア大学特別功労賞、芸術選奨文部大臣新人賞受賞(美術部門)、外務大臣表彰、カナダ総督褒章、ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章など。禅の境地から生み出された庭園の数々は国内外で高い評価を得ており、2006年には『ニューズウィーク日本版』において「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。