感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zoe
21
2010年。まだ病気の一つ一つを説明できない時代のことを思えば、これだけ分類しているだけでもすごい。細菌、寄生虫、ウイルス、その他習慣病を紹介。死体の脳味噌を食べる習慣とは役割ってどうやって成立したのか不思議。ビタミンC不足なんていうのも、本当によく気が付きますね。2020/07/02
凛
3
ペスト「黒死無双!」人類の歴史を病気目線で省みる本。よく人類生き延びれてんなって程の病気達の冷酷無情さはもはや清々しい。先人の原因究明する努力の色々は面白く、敬意を払わざるを得ない。様々な戦争があったけれど病気がここまで作用してたとは学校では決して習えない事だな。にしてもこう読んでいくと人間を減らしにかかる地球規模の意思が働いているんじゃないかと思えてしまう。私の予想では温暖化による熱帯地方の広域化に伴い、熱帯地方で跳梁跋扈してる病気の蔓延とインフルエンザ+AIDSで人類減少する!(なんだってー2013/06/25
もくもく
2
その名を目にするだけでも恐ろしい「人類を襲った30の病魔」の詳細な記録です。 ヒトが病気と闘うための武器らしい道具をいくらかでも手に入れたのは、その長い歴史の中でも本当に最近のことであることを、改めて確認する一冊です。2012/04/27
荒野の狼
1
世界的な大流行を起こした微生物感染症をとりあげ、その歴史と現況を絵画と写真で紹介した本。4章にわけられI.細菌感染症、II.寄生虫病、III.ウイルス疾患、IV.生活習慣病の構成で30の病気が紹介されている。内容は特に微生物の専門知識がなくても中学生以上なら理解できるように明快に書かれている。医学史は日本の医学部の授業では割かれる時間は短いが、医学の興味や重要性を理解するには極めて有用であるため、医学生・医師には特に薦めたい一冊。教えられることがないが、I.細菌感染症では9つを紹介。2018/01/15
白玉あずき
1
うちの図書室では人気です。繰り返し病魔に襲われた人類の悲惨さ、治療法を求めて苦労した先人達への感謝。医学書院の本はお高いのだが、もっと多くの人に読んでもらいたい。しかし読んでいるときは満足するのに、あっという間に忘れて記憶に残らない自分の阿呆さ、老化した脳が情けない。2012/10/10