出版社内容情報
町の図書館や、放課後の図書室……。その静かな空間には日々、子どもたちから、じつに多種多様な質問が寄せられています。ピュアな気持ちや新鮮な疑問でいっぱいの「こどもの大質問」からはじまった、さまざまな図書館のみなさんの奮闘記を一冊にまとめました。
「さっき見た鳥の名前を知りたい」「サンタのトナカイ、オス・メスどっち?」「野球の完全試合とノーヒットノーランの違いを知りたい」「ほこりって、何でできているのでしょうか?」「カメが元気がないのでどうすればいいのか知りたい」など、ユニークなレファレンス事例を50件掲載します。 ※本書は、2023年1月に刊行された前作『図書館にまいこんだ こどもの大質問』の続編です。前作は、刊行後1か月で即重版、全国の図書館のうち2000館以上で「蔵書あり」となる(日本最大の図書館検索「カーリル」調べ)など、おかげさまで大好評をいただいております。
内容説明
町の図書館や、放課後の図書室…。その静かな空間には日々、子どもたちから、じつに多種多様な質問が寄せられています。日々の生活のなかで「どうして?」と疑問に思うこと、「こんな本が読みたい!」と興味がわくこともあれば、宿題や夏休みの自由研究で調べに来ることも。子どもたちの豊かな問いと司書さんからの回答を一冊にまとめました。
目次
このお願い、かなえて
気になってます!
これって、なに?
この本、ありますか?
知りたい!
ふしぎです
これって、どうして?
探してます
どうすればいいですか?
先生、おしえて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
301
『図書館にまいこんだこどもの大質問』が好評で、その続編として新たに本書が。主旨は同じで、図書館のレファランスに寄せられた質問に図書館員たちが知恵を絞って答える(応える)というもの。Q3「6匹のくまが出てくる本をまた読みたい」ーこれなどはレファランスの得意分野のようだが、これがなかなかに手ごわい。「6匹のくま」というところが難物。追加情報の「めがねをかけた人が出てくる」、「大きい本」からとうとうたどりついたのが『ウォーリーをさがせ!』。正解だった。でも、まさか6匹のくまからウォーリーとは。2024/10/15
けんとまん1007
82
前編に続き、子どもたちの質問も面白いが、それに対応される司書さんの視点が素晴らしい。質問そのものもあるが、その背景にあることも想像しながら、いろいろな本を探し出すスキル・能力・思いがいいなあと思う。何より、その先にある子どもたちの笑顔と、さらに広がる楽しい時間が想像される。2024/07/06
えみ
43
擦れていないこどもの真っすぐで鋭い質問。「たしかに!なんで?」と大人でもハッとさせられる。そしてその質問に答えるべく僅かなヒントから答えを探せる本を提供することができる図書館の名探偵ことスペシャリストの司書さんたちのナイスな図書チョイスが参考になる。今の時代なら知りたいことがあったらネットですぐ検索できるし、人に聞けば大抵のことは分かってしまう。それでも本を読もう。本から得た知識は身に刻まれる。自分で調べたことは長く記憶に留めておける…と個人的には思っている。こどもの知りたいに答えられる司書さん、素敵だ。2024/06/03
よこたん
42
“うれしそうに本を借りて帰った児童。翌朝、また図書館に飛びこんできて「私の心は、ハチ公でいっぱいです」と報告してくれました。” これは、ほんと仕事冥利に尽きるよね。ちょっと泣きそう。利用者のうっすらとした情報から、知りたいことや読みたい(探している)本を導き出すお手伝いが、レファレンスである。ネットだとすぐ答えが見つかることであっても、いろんなアプローチから本を繰り、一緒に探し見つけ出した時の喜びは、利用者も司書も格別だと思う。素朴な疑問ほど楽しいな。巻末の「児童図書館員」の方のお話がとてもよかった。 2024/07/05
たまきら
41
続編もほんと、「し、司書さんってすご~い!」と驚かされることいっぱいです。私もそうでしたが、娘にとっても最初に社会で出会う「尊敬できる大人」の一人が司書さんをはじめとする図書館の人たちだったと思います。だからこそこういう質問がかかるんだろうなあ…♡新しい本も、昔から読み継がれる本も。出会いをサポートしてくれる司書さん達、尊敬しています。いつもありがとうございます!2024/07/05
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