内容説明
学芸員は生涯学習の達人たれ!美術館・博物館を学びの場ととらえる実践的ミュージアム・ラーニング。
目次
1 学芸員と「生涯学習」(なぜ「生涯学習」を学ぶのか―「生涯学習の拠点」としてのミュージアム;ラングランを読む―なぜ生涯学習か;日本における生涯学習の個人性の原理―ミュージアムと学芸員の役割;ミュージアム・ラーニング―博物館学習の特色)
2 ミュージアムでの学び(美術館における生涯学習―ギャラリー・リテラシーを育む;学びの編集―学びの場づくりの考え方)
3 生涯学習の先達に学ぶ(赭鞭一撻―青年牧野富太郎の学習設計十五か条;一切智の夢―南方熊楠の曼荼羅思考;岡本太郎の中の民族学―全人間的に生きるということ)
4 学びの時、学びの場(「最後の授業」から学ぶ;学びの場を創る―公民館活動、そして農的生活から)
著者等紹介
神野善治[カミノヨシハル]
1949年東京都生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。博士(民俗学)國學院大学文学部。沼津市歴史民俗資料館学芸員、文化庁文化財調査官を経て、武蔵野美術大学教授として学芸員課程を担当。武蔵野美術大学美術資料図書館館長。著書に『人形道祖神―境界神の原像』(柳田賞受賞作、白水社、1996年)など
杉浦幸子[スギウラサチコ]
1966年東京都生まれ。1990年お茶の水女子大学文教育学部哲学科美学美術史専攻卒業。1995年ウェールズ大学大学院教育学部美術館教育専攻修了。2001年「横浜トリエンナーレ2001」教育プログラム担当。2002~04年森美術館パブリックプログラムキューレーター。現在、京都造形芸術大学法人企画部学外連携担当・世界アーティストサミットコーディネーター/ギャラリーエデュケーター/武蔵野美術大学非常勤講師。美術を利用した生涯学習支援プログラムの企画・実施、および研究を行う
紫牟田伸子[シムタノブコ]
1962年東京都生まれ。1984年学習院大学文学部哲学科(美学芸術学系)卒業。美術出版社『デザインの現場』『BT/美術手帖』編集部を経て、日本デザインセンターチーフプロデューサー/武蔵野美術大学通信教育課程非常勤講師
仲野泰生[ナカノヤスオ]
1955年東京都生まれ。横浜国立大学教育学部美術科卒業。横浜国立大学教育学研究科(修士課程)美術教育専攻美術専修修了。川崎市岡本太郎美術館などを経て、2006年川崎市市民ミュージアム勤務
鈴木敏治[スズキトシハル]
1945年神奈川県生まれ。法政大学社会学部卒業。社会教育の仕事を志して茅ヶ崎市役所に就職。社会教育課、公民館、図書館などに勤務。市民運動から生まれた公民館草創期に携わり、その活動は「八〇年代の公民館」の代表例と呼ばれた。2004年能登半島に移住、「農的生活」を送る農民版画家として地域活動を展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。