内容説明
人類にはもはや不可能なことはないと思われるほど、次々と新しい知恵と技術を手に入れ、文明の繁栄を謳歌してきた。だが一方では、新たな世紀を前にして、地球規模での危機を論じたさまざまな終末論もささやかれている。たとえば人間の体内を蝕み始めている各種の新型ウイルス。地磁気の消滅による放射能汚染。天体の衝突が引き起こす大災害など。人類を取り巻く環境にはじわじわと危険が忍び寄り、取り返しのつかない事態がすぐそこまでやってきている。本書は、そうした人類の存亡にかかわる危機を科学的見地からとらえ、そのメカニズムを解明、危機発生のシナリオを予測したものである。
目次
第1章 迫り来る種の絶滅
第2章 狂走するミクロの侵略者
第3章 はてしなき争乱と略奪
第4章 汚染された地球の悲鳴
第5章 すべてを失う恐怖の瞬間
第6章 テクノロジーの逆襲
感想・レビュー
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がんぞ
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監修者・西丸震哉の名は(大正の)関東大震災の直後に生まれたのに因む。かつて『41歳寿命説』で高度成長の恩恵を受ける昭和38年以降に生まれたものの(健康)寿命は41歳に近づくから高学歴は廃れ日本の産業は衰退すると予見した。その是非はともかく不景気で自殺が年間3万人を超えている現在にサプライチェーンが破壊され貿易黒字が消えて食糧が輸入できなくなったらどうなるか?(日本の農業は強いといった本もあるが農業は石油多消費産業)首都直下地震の項では100兆円以上の損失があるとする。そして最後の項目はいつかは来る石油枯渇2011/03/30