内容説明
確かに見た。怪異の影…確かに聞いた。霊魂の叫び…次々と襲い来る戦慄の怪奇世界。
目次
第1の恐怖 呪う…―そこに隠された死と因縁があるかぎり…!?
第2の恐怖 襲う!―ごく日常の場が悪夢の舞台に一転する瞬間!?
第3の恐怖 迫る!!―生者をこばむ禁断の地はやはり存在する!?
第4の恐怖 潜む―本能が戦慄を感じて震えるその場所に…!?
第5の恐怖 憑く!?人間の中に宿る何かが家族を家庭を狂わせる!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
134
本書カヴァーの手が血文字を描くイラストのセンスは不気味で良いですね。漫画ゲゲゲの鬼太郎でも手をリモコンというか意志で操作していましたね。完全実話コラムの奈良県のA塚444番地の古墳の祟りはマジで怖い話で震えましたね。高層ビルの建築工事での事故には木の精の怒りか江戸時代の人柱の呪いが関係するのか?穴も空いていないのに雨の日だけ雨漏りして助手席のシートが濡れてしまう中古車は排ガス自殺者を出した車だった話。嘘八百の幽霊新聞に魔のカーブに出る女の生首の話を書いた所、噂を確かめに行ったカップルが事故死してしまう話。2020/03/23
キー
8
怪奇ゾーン特報班名義の怪談集三作目。1994年作品。 主に女性向け週刊誌の記事を参照した、怪奇体験談を50編収録。 前作までは、どの体験談も、文庫本4ページ以内に短く、新聞記事のような端正な文章でまとめられていましたが、今作では、文庫本6ページくらいで、体験談を再現ドラマにしたような文章になっています。 擬音の使用頻度が高め、登場人物が「キャーッ!」と鉤括弧付きで悲鳴をあげることも多く、全体的にチープな文章は、ちょっと不快。 執筆者が、せっかくの怪奇体験談を、台無しにしていると思います。 2021/11/22