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青春新書インテリジェンス
一週間はなぜ7日になったのか―数学者も驚いた、人間の知恵と宇宙観

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784413043618
  • NDC分類 410.4
  • Cコード C0240

内容説明

いろいろな古代文明で、一週間を7日とする暦を使っている。ということは、神様は7日でこの世界をつくった、という神話ができる理由がある。人びとの生活のほうが先で、神話ができたのは後なのだ。暦に合うように神様は7日目に休んでいただかないと困る。神話より先に、人びとは7を大切にしていた、ということだ。その謎解きを、本書でしている。

目次

第1章 ピラミッドに秘められた“黄金比”と“宇宙観”―抜群の観察眼と数学思考から生まれた建築技術(ピラミッドは数学的に見ても神秘の遺跡;“自然の仕組み”を考える二つの流れ;アラビア数字が世界を変えた;なぜ古今東西。奇数が大切にされるのか)
第2章 中世ヨーロッパで、科学や芸術が遅れた本当の理由―アラビア世界にあって、キリスト教世界にはなかった数字と発想(キリスト教と縁起の良い数・悪い数;自然界に共通する聖なる数と形;神と対立する科学)
第3章 ルネッサンスはアラビアのおかげだった―古代ギリシャ、エジプト、アラビアを経て花開いた数学発の文化(十字軍の遠征がヨーロッパの科学を発展させた秘密;ルネッサンスの担い手が科学者だったもっともな事情)
第4章 一週間はなぜ7日になったのか―人の一生を大きく左右した、天体運動の計算と暦(一週間は古代から7日だった?;コペルニクス的転回の真相と暦づくり;占星術・錬金術が発展させた科学)
第5章 心の中に生きる数学―信仰から音楽、絵画まで、いまにつながる数学的成果(生活に根づく月名や時間の由来をたどると…;数学者たちが愛した芸術)

著者等紹介

柳谷晃[ヤナギヤアキラ]
1953年東京生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科数学専攻博士課程修了。数学をわかりやすく教えることに定評があり、その対象は学生からビジネスマン、リタイアした人まで幅広い。一方で、日本の伝統芸能や西洋史、西洋文明にも精通する異色の数学研究者でもある。現在、早稲田大学高等学院数学科教諭・早稲田大学理工学術院兼任講師、早稲田大学複雑系高等学術研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小鈴

11
タイトルの内容がメインというより、古代から中世まで、人が数というものをどう捉えたのか、という事例を様々に扱っています。暦の作り方、10進法に到る流れ、抽象化した数の誕生、一週間が7日になった理由などなど。今、我々が使用しているグレゴリオ歴よりも、マヤ歴の方が精密だったり、グレゴリオ歴を拒否して今もユリウス歴を使用する東方正教会など、いろいろウンチクを仕込める本です(笑)。ニュートンは錬金術士とか(笑)。でも、最後の方はやや間延びした感じでした。2012/07/05

kitten

8
図書館本。暦の話というか、数学と科学、歴史の話。一週間はなぜ7日なのか、よくわからんかったな。6日でもよかったような気がするが。3と4が神聖な数字で、足した7にした。月の満ち欠けが29.5で、7で割りやすかったから? どちらも不完全だと思った。2021/01/11

open

6
これこれこういう発見や発明をした昔の人間はすごいってよく言うけど、そのひとつのケースを知ることができます。昔の人間ってすごいわ。現代の加速度的な発見の速度もすごいけど。人間すごい。傲慢になるわけじゃなくてそう思う。2015/10/14

どりる☆ふりこ

2
雑学として面白い。昔の人は数に深い意味を込めたんだなあと感心。2016/03/07

Retty

1
数の持つ宗教的な意味、暦に着いて掘り下げていく。数学的な本というよりは歴史学、宗教学的な本。2017/05/22

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