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内容説明
幕末戊辰戦争―。新政府軍に対し、会津鶴ケ城から最新のスペンサー銃を持って戦った女性がいた。後に同志社大学創設者・新島襄の妻となる「山本八重」である。維新後、封建的風潮の残るなか、男女平等を望む八重の生きざまは世間から「悪妻」と罵られるが、夫襄は「ハンサム・ウーマン」と称した。日清・日露戦争時には、篤志看護婦として従軍する。八十六年の八重の生涯を通じ、歴史の敗者になった者たちの視点から新たな幕末・明治像を描く。
目次
第1章 山本八重、会津に生まれる―幕末のジャンヌ・ダルク誕生
第2章 最初の結婚と兄山本覚馬―会津藩悲劇のはじまり
第3章 戊辰戦争の渦のなかへ―父と弟の死
第4章 故郷を去る―兄との再会と夫の死
第5章 新島襄との再婚―悪妻伝説の虚実
第6章 従軍看護婦への道―ハンサム・ウーマン新島八重
著者等紹介
安藤優一郎[アンドウユウイチロウ]
1965年、千葉県生まれ。歴史家。文学博士。早稲田大学教育学部、同大学院修了。江戸をテーマとする執筆・講演活動を展開。JR東日本・大人の休日倶楽部「趣味の会」、東京理科大学生涯学習センター、NHK文化センターの講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
退院した雨巫女。
9
《私‐図書館》綾瀬はるかさんで、来年の大河ドラマの主人公。今まで、知らなかったのが、不思議。綾瀬さんが、どう演じるか、楽しみです。2012/10/06
ちくわん
8
大河ドラマのイメージもあるが、やはり「会津」(の、特に女性)は、強い。まぁ、その近辺の我々が弱いだけかもしれないが。江戸、維新、そして昭和まで。すごい女性がいたことが学べた。捨松さんのことも知りたい。2018/11/19
紫
6
2013年大河ドラマ『八重の桜』の便乗企画本? 八重を偉人として持ち上げるのではなく、同時代の批判や悪評も採り上げることで八重の実像に迫っていこうというのが著者の姿勢。幕末~明治の女傑というイメージが先行している八重ですが、この人、血の気が多くて、思い込みが激しくて、目立ちたがりで、男勝りでいて意外に男性に依存して尽くすタイプだったのではないでしょうか。現在だったら、ミーハー、ヤンキーで片づけられるタイプの女性が明治時代に奇跡のように実在したことが山本八重という女性の面白さなのであります。星4つ。2021/07/31
り こ む ん
6
幕末から明治にかけての大まかな歴史説明のなかに、新島八重のちょっとしたエピソードが紹介されている中途半端な感じの本。その辺を簡単に知りたい方には、ざっと読める本だと思います。2013/02/08
Kentaro
4
幕末に、京都の治安維持に尽力した会津藩が、戊辰戦争で戦い、新政府軍に対し、会津鶴ヶ城の籠城で、女仕事ではなく、武将として、スペンサー銃を持って闘った一人の女性がいた。籠城時の事を、八重は、入城した女性には三つの役目があった。兵糧を焚くこと、負傷者の看護をすること。そして、弾丸を作ることだ。という。 兵糧を焚くこととは、おにぎりを作ることだが、さすがに5000人分だから、大仕事となる。大きな釜をいくつも並べ、炊き上がった順にお握りにしたが、あまりの熱さに手の皮は剥げるようだという。2018/09/09
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