- ホーム
- > 和書
- > 文芸
- > ブックガイド
- > 本を出したい人のために
内容説明
自らも芥川賞候補2回や文学賞の受賞歴のある創作者であり、大阪文学学校で42年にわたり小説講座を指導し、多くの作家を送り出してきた筆者。長年の創作経験と指導経験に基づくその創作理論を、実例を示すことで実践的でかつ分かりやすく提示する。初心者にもベテランにも役立つ一冊。
目次
第1章 小説の特色
第2章 発話者と視点
第3章 言表の方法
第4章 筋・プロットについて
第5章 主題
あとがきに代えて―本書の利用のために
著者等紹介
奥野忠昭[オクノタダアキ]
1936年大阪府岸和田市に生まれる。1960年大阪学芸大学卒業。1981年大阪教育大学大学院(国語科教育学専攻)修士課程修了。元和歌山大学教育学部教授。1965年「煙へ飛翔」で日教組文学賞を受賞。同作品で第61回芥川賞候補。1970年「空騒」で第63回芥川賞候補。1977年「姨捨」で神戸文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神在月
13
結構ためになることが多かった。小説には必ずしもテーマが必要ではないというのはちょっと目からウロコ。それに今まで読んでいて映像がぱっと頭に浮かぶ小説が「いい」小説だと信じていた。それもどうやら違うようだ。それは映像表現に慣れた読み手にしか通用しないということ。映像表現に慣れた書き手と読み手であれば共通認識があるので問題はないが、慣れていない読み手にはコンテクスト(文脈あるいは状況)がないからかなり苦痛を伴うものになるようである。保守的っちゃあ保守的。言語という表現条件に合わせなければならないということか。2022/09/17
Yui
2
小説家も同じ人間。2023/07/09
Oltmk
1
小説で必要とされる数々のテクニックの紹介や、小説の分野で行われる描写・筋・プロットで必要な事を小説を読まない自分でも大変分かりやすく説明しており小説を書き始める人のための優れたハウツー本となっている。ただ、小説における視点変更などは専門書を読み漁る自分にはチンプンカンプンで、小説のテクニックを習得するには小説を読み漁って、小説におけるテクニックを自覚して理解しなくてはならないと思った。2023/01/15