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内容説明
平清盛がかたちにした、壮大な“祈り”の中味とは!―知られざる歴史の深淵にふれる。
目次
序章 平清盛と厳島神社
第1章 厳島神社の全貌
第2章 厳島神社のしきたり
第3章 平清盛と日宋貿易
第4章 平家納経とは何か
第5章 厳島のあゆみ
厳島神社関連年表
著者等紹介
日下力[クサカツトム]
1945年、新潟県佐渡生まれ。1971年、早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。文学博士。専攻は中世軍記文学。現在、早稲田大学文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chang_ume
4
古書店100円棚から掘り出し物。これが中身も掘り出し物だった。宮島・厳島神社について通史的理解の1冊目にふさわしい。地理情報、前近代信仰(神仏習合)の具体的実像、社家と寺院による近世支配体制の形成過程、近代の交通整備までが、項目間で連関しながら整理された内容。宮島の信仰と地域形成が、立体的に浮かび上がる良書でした。そして後半は平家納経の分析を中心に、平清盛による厳島社造営の背景に迫る。本文に明記はないものの、平家納経を通じて宮島全体が「観音信仰」(補陀落浄土)として再定義されたのではないかと感想を抱く。2019/05/03
ゆき
3
厳島神社で毎年、今の時期にだけ公開される平家納経を見に行くため予習として。平家納経だけでなく厳島神社の成り立ちや歴史についても詳しく書かれており理解が深まった。実際に公開されていた第二十一巻如来神力品、第二十三巻薬王菩薩本事品を見たがとても感慨深く、ともに見返しの大和絵が美しく見とれてしまった。2018/11/24
甲斐祐貴
1
厳島神社と平清盛の関係や平家納経の由来について、優しく解説しています。大河ドラマ「平清盛」を理解するのに、最適だと思います。2012/01/26
のら
0
章の構成はいま一つだが、内容も図も分かりやすい。厳島神社と平家の関わりがよく理解できた。厳島神社そのものについても歴史や祭神、祭など詳しく解説されており、平家の興亡の歴史にもページが割かれ良かった。清盛亡き後、宗盛が氏神を日吉社に変えたことをこの本で知った。つまり厳島神社を捨てたってこと。海上交通の女神を裏切ったんだから、そりゃ西海での戦に負けるし、平家滅びるわ。2016/01/17
rbyawa
0
f207、大雑把に日宋貿易(要するに平清盛時代)に関して知りたくて借りて来たのだけれども、これほど不可分ない内容とは思っていなかったように思う、というより、貿易中継点になってからがこの神社の歴史の本番という認識でいいのかもなぁ、巻末の年表でも作られたあとから平清盛までだいぶ大幅に飛んでるし、ただ、平氏のほうから関係を絶って来たためにその後も順調に権力者たちとの関係を保ち、現在は稀有な海上の神社として世界遺産となっているという、なかなか強かな印象にw 瀬戸内海を押さえる戦闘にも巻き込まれていたと聞き、納得。2015/09/20
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