内容説明
幼児期のツケは、思春期以降に訪れるのです。よく「うちの子は小さいころからいい子だった」「子どものころから甘えることがなくて、手のかからない子だった」と言う親がいます。実は、これが一番心配です。親がつらそうな顔をしていると子どもは甘えなくなるものです。思春期・青年期になって問題を起こした子どもに対する評判は、とてもよいことが多いのです―自らも発達障害を克服してきた経験を持ち、地元福島で被災児童も多く診てきた著者が、いまどきの子どもの心の異変から対応法までを、わかりやすく解説した一冊。
目次
プロローグ 子どもの心の“小さな異変”に気づけていますか
1章 なぜ最近「発達障害」が増えてきているのか
2章 子どもの「うつ」が見過ごされやすい理由
3章 「登校しぶり」があったら疑うべきこと
4章 東日本大震災と子どもの「PTSD」
5章 低年齢化する「拒食症・過食症」の真因
6章 家族が機能していますか?―子どもの心は必ず回復する
エピローグ 子どもの可能性を狭めてしまわないために
著者等紹介
星野仁彦[ホシノヨシヒコ]
1947年福島県生まれ。心療内科医・医学博士。福島県立医科大学卒業後、米国エール大学児童精神科留学、福島県立医科大学神経精神科助教授などを経て、福島学院大学大学院教授。専門は、児童精神医学、スクールカウンセリング、精神薬理学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。