出版社内容情報
時代が幕末に向けて急旋回し始めた頃、一人の薩摩隼人の豪放闊達な活躍を、風土と歴史に投影させ評判を呼んだ海音寺文学の代表作
内容説明
改革の成果を次々と上げる源昌房は、流れの激しい川内川の改修に挑む。同じ頃、源昌房は郷士頭北郷隼人介の妻女お国とただならぬ仲におちいった。このことをかぎつけたのが川内川改修に猛反対した郷士福崎乗之助であった。工事を成功させ、藩主斉興にも認められた源昌房は福崎に対して反撃を始めるのだが。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
depo
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積読本。こんなに面白いのに、なぜ積読にして、読んでいなかったのだろう。積読本が数百冊老後の愉しみにあるので、今から読むのが楽しみだ。 2020/10/20
沼田のに
0
どうもさっぱりしない。明るいような暗いようなと思ってたら暗くなった。そしてこの筋からどういう結末になるのか気をもんで読んでたら終わったような気がしないのに終わってしまった。巻末の解題というのを読んだら、こりゃ連作で次が「火の山」その次が「風に鳴る樹」と纏綿と続くんだそうだ。まあ不完全燃焼だから次の「火の山」は読んでみるか。7/102016/11/06