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内容説明
“この人はいつ死んだのか”“どうやって死に至ったのか”「死体に隠された真実を伝えることが、法医学のなすべきこと」である―監察医時代から現在まで半世紀に及び多くの事件と死体にかかわってきた著者が、さまざまな視点から殺害の手口と犯行目的、そして死因の謎を究明する。
目次
第1章 病死か?他殺か?それとも事故死か?死体が語る「事件」の真相(覆された事実;独自の推理で事件を語る;血痕が教える真実 ほか)
第2章 首吊り自殺から心中まで 死体が語る「自殺」の真実(悲惨な首吊り自殺の現実;体内が破壊しつくされる飛び降り自殺;入水自殺・溺死 ほか)
第3章 「死者の人権」を守る 監察医という仕事(どの死体にも事情がある;危険にさらされる監察医;監察医制度の統一を望む ほか)
著者等紹介
上野正彦[ウエノマサヒコ]
1929年、茨城県生まれ。元東京都監察医務院長。医学博士。54年、東邦医科大学卒業後、日本大学医学部法医学教室に入る。59年、東京都監察医務院監察医になり、84年、同院長に就任。89年、退官。現在は法医学評論家として執筆、テレビ出演など幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
M
77
監察医制度が全国で統一されておらず、それぞれの地方自治体によって検死にバラツキがあることに驚いた。法医学の専門家ではない警察医が検死して、さらにその費用を遺族から徴収するなんて、言語道断。変死した場所(地域)によって検死に当たり外れがある現状を早急に改変すべきだと思う。検死ミスによって殺人が事故死や病死にされたり、防げた殺人を予防するためにも。2017/03/24
キムチ
45
疲れてきたら読みたくなる法医学・・罰が当たるかも。でも面白かった。監察医として2万件に渡るから検死/解剖から見えた四方山話。中でしっかと語っていらっしゃるのは「死者への敬意」命の尊さ。上野さんは他のシリーズでも強く言われているのは「命を大切にする気持ち」⇒自殺事例を取り上げ、その姿の惨さ、痛さをしっかり描かれていた。2012/05/26
SKH
6
表題への答えは、真相。監察医の目から見た「死の姿」。2014/07/25
YOS1968
4
長く都の監察医の経験をもとに記された書物である。若干の自慢話風の臭いがあるが、希少な自殺予防効果と推理小説並みのドラマに一読の価値あり。2011/08/29
まあ
2
命の大切さを学ぶ。2016/04/07