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内容説明
神話はあくまでも神々の話であって、現実の歴史ではない。しかしながら、神話の中に、古代人のさまざまな考えが入り混じっているのも事実である。本書では、『古事記』や『日本書紀』を中心に神話の楽しみ方を案内しながら、同時に、古代人の思考や、古代社会の実態にも迫る。
目次
プロローグ 神話から何がわかるのか
1 天地開闢神話の謎
2 国生み神話の謎
3 ヒルコの正体とは?
4 スサノオの罪と罰
5 オオクニヌシ神の謎
6 大年神をめぐる謎
7 国譲り神話の謎
8 天孫降臨神話の謎
9 天皇の寿命を定めた女神たち
著者等紹介
瀧音能之[タキオトヨシユキ]
1953年生まれ。現在、駒澤大学教授。日本古代史、特に『風土記』を基本史料とした地域史の研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
52
日本史の検定教科書では、天武天皇の勅令で帝紀・旧辞をもとに古事記は太安万侶の、日本書紀は舎人親王らの手によって編纂された日本最古の国史と説明されているが、その内容には全く触れられていない。戦後教育では、神話はご法度とされている様だ。神話を空想の世界であると否定するだけではなく、日本人は、古事記、日本書紀を読み、勉強しても可笑しくない。西洋人が、ダーウィンの進化論や天動説が周知の事実であるにもかかわらず、アダムとエバやノアの方舟等の聖書を重んじる様に、アマテラスやヤマトタケルの話をして可笑しい事であろうか?2011/06/10
KiKi
3
戦後教育を受けてきた KiKi にとって日本の神話物語というのはさほど近しいものではなく、子供時代に絵本で親しんだ「因幡の白兎」と「八岐大蛇」のお話、「海幸・山幸」のお話ぐらいしかさっと思い出せるものがありません。 「ギリシャ神話」や「北欧神話」、さらには「ゲルマン神話」には興味を持って、多くの本も読み、絵画も見てそれなりに親しんでいるのに、肝心要・自国の神話には疎いというのはいかがなものか? そんなことを感じ始めたのは40代を迎えてからでした。 とは言うものの、漢文調の日本の古典を読む根気は失いつ2011/03/06
low-k
2
文章は読みやすいのですが、一方で分析が簡単すぎる気がしました。これをきっかけに他の日本神話の本も読んでみようと思います。2011/08/13
コーキ
1
たくさんの写真があり、出雲にいってみたくなりました。比較から生まれる様々な推測も知的刺激に溢れたものでした。2014/11/04
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