内容説明
本書は、徳川政権下で、御三家にも勝る百万石を築き守り通した外様の雄、加賀前田家に脈々と伝わる訓えを、著者ならではの解釈で読み解いた。不測の時代に生き残りをかけて戦う生きざまから、いつの世にも通じる智恵を垣間見ることができる。
目次
序章 「栄える家」の危機管理術
第1章 前田利家十五ヵ条の訓え(家を守るのがいちばんの大事;血縁・地縁を大切にする;足るを知る;律儀であれ;地位で人を測るな;見栄や建前は邪魔でしかない;恥を恐れよ;「忍」に勝る才能なし;文化の前田、政治の徳川;人が富を生む;形あるものは壊れる;妻は楽天的がいい;男には男の、女には女の仕事がある;妻の言葉には従うべし;お金の便利さ、怖さを知っておく)
第2章 夫婦で築いた百万石
第3章 利家とまつが生きた時代
著者等紹介
戸部新十郎[トベシンジュウロウ]
1926年、石川県七尾市生まれ。早稲田大学政経学部中退。北国新聞の記者を経て、文筆活動に入る。「安見隠岐の罪状」は直木賞候補。乱世を生きる武将や剣豪たちを、既定の歴史観にとらわれない独特の視点で描き、各方面から高い評価を受けている
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