内容説明
時代を動かした44の歴史群像、その全真相。
目次
1章 揺れ動く日本の維新前夜(ペリー来航―幕末動乱の口火を切った黒船の汽笛;大塩平八郎の乱―天保の大飢饉から生じた幕府への不満 ほか)
2章 薩長、回天に向かって動き出す(下関砲撃事件―外国船に戦いを挑んだ長州藩の無謀;薩英戦争―生麦事件が発端となった両者の戦い ほか)
3章 明治政府成立後の混乱と統一(江戸城無血開城―幕臣・勝海舟の談判と彰義隊の乱;奥羽越列藩同盟―幻に終った奥州政府の最期 ほか)
4章 幕末維新を駆け抜けた英雄たち(清河八郎―維新に先だって活動した最初の志士;島津斉彬―西郷隆盛を育てた幕末の名君 ほか)
著者等紹介
河合敦[カワイアツシ]
1965年生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業。歴史作家。第7回郷土史研究賞優秀賞受賞。第6回NTTふれあいトーク大賞受賞
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感想・レビュー
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たつや
36
薄いながらも地図を多く掲載し、ペリー来港以降の幕末の勉強にもってこいでした。今、司馬さん読んでるので合わせて読むと、とても参考になりました。2016/11/02
金吾
20
他の本の副読本になるような本でした。説明は表面的でしたが、地図は興味深いものでした。2022/03/06
でおでお
0
幕末は地図なしには理解できない。江戸だけの話にあらず、京都、大阪、薩摩、長州、土佐の地をいわゆる志士たちは猛烈に忙しく往来した。特に薩摩は遠隔の地にもかかわらず、目まぐるしく変わる政情をどうやって把握し、国許(藩主)との時差をどのように補っていたのか興味ある。ペリーがアメリカを出港してからの行程、京都の警備区域、禁門の変の部隊配置、鳥羽・伏見の戦いの陣容など「激動」の時代がより理解できる。2007/12/27