出版社内容情報
【内容紹介】
体力と好奇心、それに想像力あふれるコースケは、お金をかけずに毎日を楽しく過ごす天才。彼の手にかかれば、行き慣れた近所の弁当屋に行くのも、セーターを洗濯するのも、献血するのも、ガラス磨きも、未知の世界へ遠出するのと同じくらいの冒険に変わってしまうのだ。要は気持ちの持ち様って事!ビンボーアパートに住むコースケと、彼を取りまく心優しき人達の、お気楽極楽ビンボー生活マニュアル!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
43
やっとの事で全巻揃いました。五冊しかない事が、残念で残念でなりません。貧乏ではなくビンボーマニュアルな処に、実は意味があります。ビンボーな事で、人と色んな繋がりが生まれ、ビンボーではあるが健康的であたたかい生活が送れる。主人公コースケには、ひろ子という彼女がいる。彫刻をしていて、木の中に埋まった像の姿を掘り出す様に、人の外見の中の本質を視ていて、その事を大切にしている女性に感じます。自分なりの生活の豊かさが忘れられ、他人より金を掛けれる生活を追い求めて、寂しい人生を送らない為にも、この作品は読んで欲しい。2015/04/06
古古古古古米そっくりおじさん・寺
23
最終巻。とうとう読み終わってしまった。いつまでもずるずると読んでいたい漫画だ。コースケは四国に旅立ってしまった。この最終巻は、連載時に昭和から平成になった事がわかる。コースケが鼻をかむのに使った古新聞は『ノルウェイの森』や消費税スタートが話題になっている。平成も20年を過ぎ、貧乏人に優しくない時代が到来した。かつて「機械仕掛けの貧乏こそ、本当の貧乏と存ずる」と山本夏彦は喝破した。平成の我々はコースケの豊かさとは無縁の機械仕掛けの貧乏を生きている。昔よりも良い時代だが、失ったものも多分大きい。2014/07/12
fseigojp
9
第五巻まで読まない方がいいですよ 働くのが嫌になります2015/07/23
アイアイ
4
パンで作ったぬか床とカレーが凄くおいしそう・・!かつおぶし削るコースケが筋肉ムキムキでカッコ良い、箱の紙で年賀状作ったのには驚きましたが、手書きの文章が凄く温かく彼らしい。最後はコースケの旅立ち・・一万円の旅費だけで東京から四国へ・・どうやって過ごしたのだろう?楽しい想像を巡らせて、もう一度1巻から手をのばした。図書館2014/06/21
もこ
4
歳時記という言葉を久しく忘れていたが、筆者のコメントを見て歳時記とはこんなにも豊かなものなんだと驚かされた。コマの運びもゆったりと地味だけど、じんわり味わい深い。昔の日本ってこんな感じだったのかな〜…。2010/08/25