内容説明
小説「人間革命」の連載を開始。半年後、聖教新聞も日刊化され、正義の師子吼はいよいよ力を増す。人種暴動が火を噴く米国ロスへ。真の人間平等を願い激励を続ける。恩師が夢見たメキシコも初訪問。正本堂建立の供養の受け付けを行う。欧州では、渡独して炭鉱で働く日本人青年など、人材育成に全力。創大設立審議会が発足し、念願であった壮年部も結成。伸一は一人でも多くの友を励まさんと命を削る。
目次
言論城
幸風
新航路
桂冠
著者等紹介
池田大作[イケダダイサク]
昭和3年(1928年)、東京生まれ。創価学会名誉会長。創価学会インタナショナル(SGI)会長。創価大学、アメリカ創価大学、創価学園、民主音楽協会、東京富士美術館、東洋哲学研究所、戸田記念国際平和研究所などを創立。世界各国の識者と知性の対話を重ね、平和、文化、教育運動を推進。モスクワ大学、グラスゴー大学、北京大学など、世界の大学・学術機関の名誉博士・名誉教授、世界の各都市の名誉市民の称号、国連平和賞をはじめ、「桂冠詩人」の称号など多数受賞
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感想・レビュー
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コウメ
23
「若き日の苦労は自分を磨き鍛える訓練。指導者は力・知恵・責任を持ち、後輩を育てる姿勢が大切。真のリーダーは率先垂範で触発を与える。供養は金額でなく真心が大切。目先の幸福に囚われる人は本質を見失う。人の育成は口先ではなく行動で示すもの。自信は挑戦と工夫、継続の中で生まれる。失敗を乗り越え、研究し続けることで本物の力を得る。諦めず、粘り強く挑戦し続けることが、人生の成功へとつながる。」2025/02/27
まぁ
17
『月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば 魔たより をうべし』2020/04/26
wiki
10
「一念は大宇宙を動かす。『因果倶時』であるがゆえに、今の一念に、いっさいの結果は収まっている。口先だけの『決意』などありえない。『決意』には、真剣な祈りがある。ほとばしる気迫がある。懸命な行動がある。そして、必ずや輝ける勝利がある」本部・機関紙職員の心構えと、当時の惰性も厳しく書き遺す。またアメリカの宿業、メキシコの思い出、岩に爪を立てるようなドイツ広布、正本堂、創価大学の設立構想など。開学前から「大きくなったら創価大学にいらっしゃい」と布石をうつ姿に、必ず実現させるとの意志の強靭さを感じでならなかった。2020/09/05
wiki
5
桂冠の章がこころにのこる。創価大学設立構想と、壮年部結成の話が主体であるが、章題の「桂冠」とは、壮年部の頭上に掲げる王者の印であり、「会長就任から六年。ここに新しい時代への本格的な布陣は、すべて整った」(390p)と語る盤石な体制への最後のピースともなるのが、壮年部であった。「『本門の時代』とは、信心即生活の実証を、一人ひとりが現実に示していく時である」(384p)と。本書を傍観者として読むか、実現の使命を託された者として読むかで捉え方は大きく変わる。著者に恩ある一人として、実現に挑む実践者でありたい。2024/12/11
Norimasa Saito
4
1965年元旦から小説「人間革命」の連載が始まる。日本国内外に渡る山本伸一の励ましの激闘が展開する。サーチライトを当てるように一人一人に激励の光を当てていく。リーダーシップとか組織力では説明出来ない人間の心が描かれていく。アメリカ、メキシコへの恩師の夢、思い。西ドイツで苦闘する青年への激励指導、壮年部の結成、想像を絶する記念撮影の戦い、女性の力など幾重にも重なる人が生きるテーマが盛り込まれている。感涙抑えがたい物語が続く。2018/12/29