感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らい
7
法華経の教義やそれがどうして日蓮に繋がり、現在の創価学会にまでつながるのか網羅されていて、知りたかったことが結構わかった。他の宗教や仏教の他宗と違って、まず絶対的な根本にあるのは神仏の人格ではなく「法」だということ。私たちが知れるのは釈尊が成仏したという結果からであって、その過程を説き弘めたのが日蓮聖人だということ。私たちの生命には既に仏の境涯が備わっていて、努力や修練によりそれを引き出していくってのは、イデア論や想起説を連想させるところがあり、そういう下地からか、すんなり受け入れられるところがあった。2022/05/29
ハム太郎
0
創価学会, 特に日蓮の宗教思想の入門書. かなり網羅的でかの団体の基本的な考え方の理解に大いに役立った. 釈迦の入滅後仏の力が弱まってきた末法の時代に, 一切衆生を救うため日蓮が現れたということらしい. 衆生を救うことが目的なので広宣流布が中心的な教義になる. 一切の生命の中には本来仏が宿っているが, それを呼びさますために南無妙法蓮華経をとなえる. 護持の役割を果たしてきた宗門に代わり, 創価学会が流通公布の役を担う.2014/09/22