出版社内容情報
高良 勉[タカラ ベン]
著・文・その他
内容説明
琉球文化と日本文化、少数民族、東アジアとの文化的対比を通して琉球弧のあり方に考察をくわえ、沖縄の世界遺産登録へのかかわりや琉球人としての視点から琉球の文化やアーティストを論じ、琉球弧独立までも視野に入れた詩人のマブイがなせる一冊。
目次
第1部 琉球文化論(世界遺産論;文化遺伝子論;琉球文化論)
第2部 琉球芸術論(絵画批評・展評;写真批評;琉球芸能批評)
第3部 比較文化論(琉球文化と日本文化;アイヌ民族文化と琉球文化;サハリン(樺太)紀行
韓国紀行
中国紀行
台湾紀行
フィリピン紀行
インドネシア紀行
ブラジル紀行)
著者等紹介
高良勉[タカラベン]
詩人・批評家。1949年、沖縄島玉城村生まれ。静岡大学理学部化学科卒。日本文藝家協会会員。日本現代詩人会会員。前県立高校教諭。詩集『岬』で第7回山之口貘賞受賞。1985年、第19回沖縄タイムス芸術選賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
8
文化遺伝子ということば(30頁)。DNA遺伝子をモデルに、文化や精神、観念継承や創造を考えるという。琉球文化は多様かつ重層的。多様な個性(35頁)。「異文化接触や異文化交流を行なった方が、活性化し、新しい創造力が生まれる」(40頁)。しかし、田舎では異端を排除する、いじめを平気でする輩も多い。だから、だめな地域社会になり下がる。芸術は克己。自己作品を打ち倒し、新たな創作に向かうもの(115頁)。克己心のないわたくしからすると、芸術に打ち込んで格差とか不愉快から解放されないといけないな。2013/12/25
メルセ・ひすい
3
15-66 第二評論集『琉球弧の発信』‘96~ 15年の編集書 石の文化…木がなかった… 琉球弧では、太陽・月・星・海・山・川・風・水・土・火・石・牛・馬・猪・ヒト・等々…自然界の全てが 「カミ」として崇拝されている。琉球文化と日本文化、少数民族、東アジアとの文化的対比を通して琉球弧のあり方を考察し、 沖縄の世界遺産登録へのかかわりや琉球人としての視点から琉球の文化やアーティストなどを論じる。 2011/09/23