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出版社内容情報
英雄の少年は汚名を跳ね除け、100年後の学園を駆け抜ける
内容説明
かつて最強の魔剣使いとして名を轟かせた少年がいた。獅子奮迅の活躍を見せていた彼は、宿敵の策謀に嵌り百年後の世界に飛ばされてしまう。そして未来の世界で彼の活躍は歪曲され、その名は英雄でなく大罪人の汚名として残っていた。そんな逆境の中、百年前の“真実”を知る女軍人シリウスと手を組んだ彼は、シエル・ブラックという新たな名前を手に入れ、宿敵の影を追い魔術学院に潜入する。その標的となるのは百年前からの因縁がある一人のお嬢様で!?歴史の闇に葬られた最強の英雄が、汚名をはね除け、真の力を世界に叩きつける!新たなるバトルファンタジー開幕!第32回ファンタジア大賞銀賞受賞作品。
著者等紹介
東雲立風[シノノメリップウ]
1999年生まれ。第32回ファンタジア大賞にて“銀賞”を受賞。受賞作品を改題・改稿した『大罪烙印の魔剣使い―歴史の闇に葬られた“最強”は、未来にてその名を轟かせる』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まっさん
31
★★★★☆ めちゃくちゃ面白かった。世界観・主人公の性格・魅力的なヒロイン・俺TUEEEE要素等々、今作は全ての要素がどんぴしゃで自分の好みに刺さる素晴らしい作品だった。物語は主人公が宿敵の手によって百年後に飛ばされた世界。かつては英雄として祭り立てられた彼は、今世では味方を裏切った残虐非道な悪人として名を轟かせていた。そんな彼がとある事情から行わなければならなくなった敵国の令嬢の心を奪いこちら側に引き込むという任務。学園に潜入して無事に接触を果たした彼であったが、チラつく宿敵の影を追いかけながらも厄介→2021/03/17
TERU
13
的に戦闘シーン&シリアスパートとコメディパートでは、比率的にはコメディの方が大きいです。でもシリアスパートの方が面白いので、全体的には微妙な印象。 エピソードによって色が変わる作品だと感じました。今巻は学院に潜入して捜査する話で、学園もの感が濃い目でした。しかしそれは今巻の話で次はどうなるかわかりません。 2021/01/18
のれん
12
かなり微妙。 未来に飛ばされた主人公が倒し損ねた宿敵と黒幕を見つけ出すという目的なのだが、味方側にギャグ調に貶されている。上司役は百年前の借金という屁理屈で主人公を従えるし、メイドやヒロインとの出会いも非常にコミカル。 レーベルに相応しい所ではあるが、それにしては設定が噛み合っていない(挿絵も中々に気合い入ってるのが拍車をかける)。 シーンから組立るのは良いが、ぶつ切りなので心情の変化が読み取りにくい。 酷評だが、作者は若輩ながら書籍化したWEB作品も描いた実績ある新人だと言うことで、続刊に期待したい。2020/12/20
げいるさん(煩悩)
9
なろう感 読了2h 超強いやつ、転生し、力を隠しながら、最後に無双。なろうisこれ。という作品でした。正直普通に面白かったです。戦闘シーンはまぁまぁ良かったです。世界観もしっかり作り込まれていて、論理付けも出来ていたのかなとは思います。 第一者視点で進み、変な言い回しもないので読みやすいです。また、人物たちにしっかりとした理念があったのも良きでした。かなりキャラを大切にしてる印象。 ただ、少し荒削り感は否めなかったです。もう少し『転』のパートと、思想パートを丁寧にしてくれると良かったかも。でも良き。2巻望2021/01/09
かっぱ
8
最強の魔剣使いとして名を轟かせた男が宿敵の謀略により、百年後の世界に飛ばされるところから始まる物語。かつては英雄と称えられた自身が大罪人の烙印を押された世界で、相棒であるレーヴェと宿敵を追うストーリーはロマンがあっていい。今巻では、敵国のお嬢様メルセデスを婚約者から寝取るために魔術学院に潜入をするのだけど、レーヴェとの軽快な会話が心地良い。メルセデスの人柄も柔らかさを帯びて、積み上げたエピソードがラストに繋がる展開も王道で好きだ。宿敵《ヴァイス》を求めた物語がどこに行き着くのか今から楽しみなシリーズだ2020/12/20