内容説明
古代生物は「水」のなかで生まれた。彼らはやがて「動き」だし、「眼」が誕生する。以来、諸種の進化は「眼」の開発と手を携えて水中からの上陸という大事業とともに「大気」に順応した眼となる。―これらの過程はすべて『生命温室』のなかで営まれた。―ヒトの眼の奇跡的としか思えないほど精密な構造と機能、それらはわたしたち人間が「視る」うえでどのように役立っているのか?―普段の生活では無自覚な『視』の不思議世界への誘い。
目次
第1章 眼は環境を測る
第2章 働く眼のかたち
第3章 大気空間の眼
第4章 ヒトから人間の眼へ
第5章 光の空間の光の眼
第6章 幻視の色彩
第7章 感性のまなざし
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- 白鳥評論 講談社文芸文庫