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出版社内容情報
ポストコロニアルの状況とその中で生きる人々の混迷と危機的な現実の姿を研究者の眼で捉える。
内容説明
西欧による植民地支配の負の遺産を克服して、異なる文化と言語に基づく多中心の新しい社会が、今アフリカで胚胎しつつある。ヨーロッパ語を頂点とする言語秩序、泥沼の民族対立、むきだしの国家暴力、環境破壊と人権侵害…21世紀のアフリカが抱える難問の中から未来の可能性が生まれる。アフリカで生きる人々の日常から発信される最新のアフリカ像。
目次
1 国家原理と言語社会の編成(ことばと社会の生態史観―アフリカ言語社会論序説;多言語都市ジガンショール―ウォロフ化とウォロフ化への抵抗 ほか)
2 ことばから社会へ―生態学的考察(スワヒリ語はなぜザイールにまで広まったのか―その構造から探る;多言語国家における教育と言語政策―独立ナミビアの事例から ほか)
3 開発と環境の現在(民主化時代における農村地域の社会変動―マリ南部の場合;ムブナはおいしくない?―アフリカ・マラウイ湖の魚食文化と環境問題 ほか)
4 歴史と表象の問いかけるもの(世界観の植民地化と人類学―コンゴ民主共和国、ムブティ・ピグミーにおける創造神と死者;ポストコロニアル時代の移民文学―カメルーン人女性作家ベヤラの場合 ほか)
著者等紹介
宮本正興[ミヤモトマサオキ]
1941年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。中部大学国際関係学部教授
松田素二[マツダモトジ]
1955年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。京都大学大学院文学研究科教員
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