感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
8
「宗教を作ったのは詩人ではない。物質的な利益をこつこつと探しだす作業が、詩と宗教に出現の機会を与えるのである」「退廃の時代は…精神的な発見の時代でもある。しかし私がここに至るまで何度も強調してきたように、人は絶対的なる独創性を持つ存在ではない。人はいつも先任者の仕事に頼らなければならない。退廃的時代の人々も完全に新しい宗教を生み出しているわけではなく、古い宗教に新しい転機を与えただけであった。彼らは精神的な価値を持っているものを古い宗教の中から抽出し、単に実践的な価値しかなかったものを捨てたのであった。」2020/08/01
Takashi
1
王権とはなにか、人間と神双方の概念規定の先に見える神聖化、それが広く共通することを著者は指摘する。複数の物質・物体が観念的レヴェルで同一性を有する場合、それを読み解くための方法をインドやスリランカ、フィジーなどの諸地域における事例検討を通じて提示。心性面の理解なしに精神文化はおろか物質文化の本質にさえたどり着けないことを教えてくれる一冊。2014/07/21
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