内容説明
開戦の報に国民が覚えた高揚感。そして敗戦後、その熱狂をまるで“なかったこと”のように振る舞い始めた国民。この巨大な断絶の深淵には何が横たわっているのか。「大東亜戦争」という呼称が国民に与えた幻想と、戦後の空虚な平和主義の根源にある欺瞞を解き明かし、我々が未だ直視できずにいる「戦争責任」に対峙する。戦後社会に瀰漫する欺瞞と擬態、その正体を暴く。
目次
情念に分け入る精神史をめざして
第1部 「大東亜戦争」の幻影と煩悶(日米開戦の衝撃と翻弄;表現者の幻覚と煩悶―「真の自己」の渇望と探究;「大東亜戦争」道義化の蹉跌;敗戦時における国民の擬態の前景化)
第2部 孤塁からの開削(「荒地」への収斂;「橋上の人」の写像と射程;戦後社会の擬態の摘発;戦争責任の実効化と言語表現の新地平)
「大東亜戦争」と「戦争責任」の精神史から見えてくるものは何か
著者等紹介
小関素明[オゼキモトアキ]
1962年生まれ。立命館大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、立命館大学教授。専門は近代日本政治史・近代日本政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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