内容説明
古え人の痕跡を無言のうちにのこす「歴史の道」道の文化を踏査・観察・記録する新しい歴史学。
目次
道の社会史を足で学ぶ
歩いて学ぶ歴史
境・峠・道
古道踏査と中世史研究
初期中世の熊野路
『中右記』にみる院政期熊野詣―熊野古道の保存と整備のために
院政期熊野詣と公家領荘園―奉仕者としての民衆を中心に
ある中世貴族の熊野信仰―藤原頼資参詣記抄
『一遍聖絵』にみる熊野
東西交通
北陸道と敦賀
備後国太田荘の古道―甲山町から尾道へ
古代中世の北摂山陽道
河内の古道―生駒山地の峠路について
古道小考
文化財保存と歴史学
文化財と環境問題