出版社内容情報
ユダヤとギリシア・ローマ、文明の衝突に捨て身で立ち向かったイエス第一の使徒の苦闘の旅。本邦初訳。
内容説明
その情熱とエネルギッシュな伝道活動で、イエス没後最初のプロテスタントといわれたパウロ―その実像を求めてフィールドワークの上にルナン自身の歴史観、人生観、人物批評のすべてを注ぎ込んだ本書は、19世紀のドイツとフランスの衝突の渦中で生まれ、今また21世紀グローバル時代の文化摩擦と文明の衝突の問題理解へも資するところ大であろう。名著『イエスの生涯』に続く意欲の訳業。
目次
第一次の旅―キプロス
第一次の旅―ガラテヤ
割礼にまつわる最初の事件
キリスト教のひそかな広まり―ローマに進出
第二次の旅―ガラテヤ州再訪
第二次の旅(続)―マケドニア
第二次の旅(続)―アテナイ
第二次の旅(続)―コリント
第二次の旅(続)―新教会の内部状況
アンティオキアに帰る〔ほか〕
著者等紹介
忽那錦吾[クツナキンゴ]
1932年生。神戸大学経営学部中退。仏国郵船会社(Cie des Messageries Maritimes)、川崎重工勤務を経て(株)日仏技術と画商を自営
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